2008年2月29日金曜日

ジョー・ヒルのグラフィックノベル映画化か

ジョー・ヒルのグラフィック・ノベル"Locke & Key"の映画化権をディメンション・フィルムズが取得したとの記事がVariety Japan に掲載されました。

Variety Japan|ディメンション・フィルムズがジョー・ヒル著"Locke & Key"の映画化権を取得
Dimension locks up Joe Hill's 'Key' - Variety

一部引用すると、
 ディメンション・フィルムズが、ジョー・ヒルのグラフィック・ノベル“Locke & Key”の映画化権を取得した。シリーズ作品として企画される可能性もあるという。


 著名な小説家スティーヴン・キングの息子であるヒルは、処女作「ハートシェイプト・ボックス」で初めて映画化権を売却。同作は、現在ワーナーが企画を進めている。


 “Locke & Key”は、ニューイングランドにある秘密と魔力に満ちた屋敷で、そのキーハウスの管理人になった子どもたち3人組を中心に展開する。子どもたちは、彼らに力を与え、そして性別や肌の色まで変えてしまうドアの数々を発見する。しかし、ひとつのドアの後ろには危険で凶暴な怪物が潜んでいた。


 ディメンションは、スティーヴン・キングとは縁がある。『1408』も『ミスト』も彼の短編小説を原作としており、キングの小説「セル」もイーライ・ロス監督によって映画化されることになっている。


"Locke & Key"の第1巻の表紙と5ページ分が出版元のサイトで公開されています。

IDW Publishing

"Locke & Key" (グラフィック・ノベルの)Trailer



ちなみに、IGN.com のRichard George によると、"Locke & Key" は、"Stephen King meets Hayao Miyazaki" らしい。

2008年2月28日木曜日

もっとすごい!このミステリーがすごい!別冊宝島[1503]

宝島社から毎年発売されている「このミステリーがすごい!」ですが、創刊から20周年を記念した「もっとすごい!このミステリーがすごい!」が発行されています。

別冊宝島1503 もっとすごい!このミステリーがすごい!
内容紹介(Amazonより)
『このミステリーがすごい!』の20周年を記念し、『このミス』の魅力を1冊に詰め込んだ永久保存版を刊行します。大沢在昌、志水辰夫、天童荒太、宮部みゆきなど歴代の1位作家の方々、ミステリー好きの各界著名人の方々等に、時代を切り拓いてきた『このミス』の思い出を披露してもらいます。また、過去20 年でもっとも面白かった本を選ぶベスト・オブ・ベストを例年の『このミス』同様ランキング形式で選出。必見です。


過去20年のランキングもまとめられています。

2008年2月7日発売の本なので詳細は差し控えますが、スティーヴン・キングは1988年から1998年の作家別ランクイン回数(海外編)で同数1位でした。

スティーヴン・キング作品で過去20年の最高位は何なのか、1988年から2008年の通算でキングは何位なのかなど、ほかにも気になるデータが並んでいます。


ところで、「もっとすごい!このミステリーがすごい!」ではランクインした作家や過去の投票者などにインタビューしているが、そのなかの1人が熱烈なキング・ファンの宮部みゆきさんである。

宮部さんは89年から95年まで「このミステリーがすごい!」の投票者だったが、そのインタビューのなかで「自分の中でスティーヴン・キングは別格だから投票しなかった」と述べている。日本で最も人気のある作家の1人で、わたしも個人的に好きな作家である宮部みゆきさんにそう言ってもらうのはキング・ファンとして嬉しいが、一方で宮部さんが投票してくれていたらスティーヴン・キングやその作品がもっと上位だったのかな、と思ってしまう微妙なコメントである。

ちなみに、Amazonのカスタマーレビューに「海外作品については、1ページに2年分をまとめて紹介して、簡単に済ませているので、翻訳作品にしか興味が無いという方は、実物を確認してから購入を決めたほうが良いと思います。」とあるように、海外作品の扱いは比較的あっさりしているのでご注意を。といっても参考になる資料ですが。

2008年2月26日火曜日

スティーヴン・キングが選んだ最近の映画ベスト10(予告)

月刊PLAYBOY日本版オフィシャルサイトによると、来月3月25日発売予定のPLAYBOY日本版2008年5月号に、「スティーヴン・キングが選んだ最近の映画ベスト10-モダンホラーの帝王は、映画にもこだわりがある」という企画が掲載予定のようです。

PLAYBOY:Japanese Official Website/NEXT PLAYBOY

しかし、最近のPLAYBOY(USA)に、「スティーヴン・キングが選んだ映画ベスト10」という記事が掲載されたという話は聞いたことがないし、次号に掲載という予定もなさそうである。


ところで、月刊PLAYBOY日本版には、翻訳記事も掲載されるが、日本独自企画も多く、実際はUSA版との関連は強くない。また、翻訳記事には、英Independent紙など外部の記事なども掲載されることがある。


なので、掲載予定の「スティーヴン・キングが選んだ最近の映画ベスト10」は日本の独自企画の可能性もある。

もしかすると、Entertainment Weekly に掲載された「スティーヴン・キングが選ぶ2007年映画ベスト10」の翻訳記事、ということもあり得る(が、これはおそらくないだろう、まさか"2007年の"というのを"最近の"と言い換えて古さをごまかす、なんてしないだろうし)。


「最近の映画ベスト10」というのが、3年や5年、10年の「映画ベスト10」を表していそうで楽しみな企画です。


ちなみに、PLAYBOY日本版のオフィシャルサイトには、米PLAYBOY 2007年12月号に掲載されたスティーヴン・キングの短編"Mute" が次号に掲載されるという情報はなく、"Mute"の翻訳を読めるのは2ヶ月以上先になりそうである。


2008年3月25日追記
PLAYBOY日本版2008年5月号に「スティーヴン・キングが選んだ最近の映画ベスト10-モダンホラーの帝王は、映画にもこだわりがある」は掲載されませんでした。今のところいつ掲載されるのか不明。

2008年2月23日土曜日

Dark Tower:Long Road Home Midnight Launch

Dark Tower:Long Road Home
マーベル・コミック版の「ダーク・タワー」シリーズ第2弾"Dark Tower:Long Road Home"が、2008年3月5日に発売される予定ですが、その発売イベントに80以上の書店が参加するようです。

Dark Tower:Long Road Home Midnight Launch-Marvel.com


時計の針が12時を回って発売日の3月5日になったら、すぐ店頭で売りますよ、ということですね。いまのところ87店舗が参加するようです。


アメリカの人口は日本の2.3倍(2005年)だから、日本だと、37か38店舗が参加する規模ですね。盛大に行われるようです。


The Dark Tower Midnight Release

2008年2月21日木曜日

"Just Past Sunset"に収録される作品が明らかに!

2008年2月19日、新しい短編集"Just Past Sunset"に収録される作品名がスティーヴン・キングのオフィシャルサイトに掲載された。以下オフィシャルサイトより引用。
Update on new short story collection

We have received the list of stories that will be included in Steve's new short story collection, Just Past Sunset, which will be published in November '08. There may be one more bonus story, but this is the list so far:

The Gingerbread Girl
Harvey’s Dream
Rest Stop
Stationary Bike
The Things They Left Behind
Willa
Graduation Afternoon
N
The New York Times at Special Bargain Rates
Mute
Ayana
A Very Tight Place

Posted 19 February 2008


収録作品について

The Gingerbread Girl 未訳
"Esquire" (July,2007)初出。
The Gingerbread Girl:An Excerpt-Esquire で冒頭部分を読むことが出来る。


Harvey's Dream
"The New Yorker"(June 30, 2003)初出。
Harvey's Dream:The New Yorker で全文を読むことが出来る。

また邦訳『ハーヴィーの夢』(深町眞理子氏訳)が、ベスト・アメリカン・ミステリスネーク・アイズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)に収録されている。


Rest Stop 未訳
"Esquire" (December,2003)初出
Rest Stop - Esquire で読める。


Stationary Bike 未訳
"Borderlands 5"(2003)初出


The Things They Left Behind 未訳
"Transgressions"(2005)初出
Amazon.co.jp:Transgressions: The Things They Left Behind / the Ransome Women (Transgressions)(マス・マーケット版)
2009年8月8日追記:
「彼らが残したもの(原題: The Things They Left Behind)」は「ワールドトレードセンターにオフィスがある保険会社に勤めるスコット・ステイリーは、9.11テロから偶然逃れる。しかし約1年後、同僚だった犠牲者たちの遺品が、突然、自宅に現れ始めて...」という短編。エド・マクベイン編集のアンソロジー「十の罪業 BLACK」に収録。1492ピクチャーズが映画化する予定
追記ここまで


Willa
"Playboy" (December,2006) 初出
邦訳『ウィラPLAYBOY (プレイボーイ) 日本版 2007年 03月号 [雑誌]所収


Graduation Afternoon 未訳
"Postscripts10"(2007)初出
ちなみに、Postscripts10にはジョー・ヒルの作品も収められている。
World Horror Convention 2007:Postscripts #10


N
2008年8月8日追記:
患者の強迫観念に自らもとらわれた精神科医の話。アメコミ風のイラスト+音声で構成されたビデオ版が Nishere.com で見れる(英語、無料)
追記ここまで


The New York Times at Special Bargain Rates
"Fantasy and Science Fiction magazine"に今年秋頃収録予定。
John Joseph Adams のブログ


Mute 未訳
"Playboy" (December,2007) 初出
"Willa"(PlayboyDecember2006)→『ウィラ』(月刊PLAYBOY2007年3月号)を考えるとそろそろ邦訳が出るはず。
スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室:「Mute」の十字架が掛かっている部屋(告解室)の画像の小窓の部分だが、"Playboy"(December,2007)では実際に穴があいている。

Ayana 未訳
"The Paris Review"(fall,2007)初出
The Paris Review - Ayanaで冒頭部分が公開されている。


A Very Tight Place
"McSweeney's 27"(今年の初夏Early Summer)に掲載予定。
Nightline's Interview with Stephen Kingによると閉所恐怖症の話のようです。


"N"については全くわかりません。書下ろしでしょうか?
スティーヴン・キングと"N"といえば、『ミザリー』ですね。あるいは音楽好きなだけに"Rock 'n' Roll"の'n'とか。

【2008年2月24日追記 "N"は後ろにピリオドがついて、"N." というのが正しいようです。】


"Just Past Sunset" は2008年11月11日発売予定

2008年5月20日追記
The Cat From Hell が Just Past Sunset に収録」も参考にしてください。

2008年2月20日水曜日

『ジョウント』のネタ本、復刊!

虎よ、虎よ!
スティーヴン・キングの短編『ジョウント』の「意外と長いよ、パパ! 意外と長い!」という箇所は、キング作品の中でも最も記憶に残る場面の一つですが、その『ジョウント』のネタ元はアルフレッド・ベスター著『虎よ、虎よ!(原題:Tiger! Tiger!)』です。この作品のことは『ジョウント』内でも言及されています。


『虎よ、虎よ!』はしばらく絶版でしたが、早川書房が復刊を決めました。ハヤカワ・オンラインから紹介文を引用します。
夢枕獏氏、大友克洋氏推薦! 顔に刺青をされた男の、絢爛たる復讐の物語。イラスト/寺田克也
“ジョウント”と呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。一瞬のうちに、人びとが自由にどこへでも行けるようになったとき、それは富と窃盗、収奪と劫略、怖るべき惑星間戦争をもたらしたのだ! この物情騒然たる25世紀を背景として、顔に異様な虎の刺青をされた野生の男ガリヴァー・フォイルの、無限の時空をまたにかけた絢爛たる〈ヴォーガ〉復讐の物語が、ここに始まる……鬼才が放つ不朽の名作!

『虎よ、虎よ!』-ハヤカワ・オンライン


<ヴォーガ>は宇宙船の名前です。わたしは世界SF全集で一度読んだことがあるだけですが、『虎よ、虎よ!』はあまり面白くないです。もしかするとスティーヴン・キングファンの場合は特にそう感じるかもしれません。その理由は『虎よ、虎よ!』には語ることの上手さがないと感じられるから。SFの歴史のなかでは、ベスターが『虎よ、虎よ!』のような作品を書いたことを評価されるべきなのかもしれませんが。


ただし、『虎よ、虎よ!』冒頭のジョウントの発見のところでは、キングの『ジョウント』を読んだなら、ニヤニヤして楽しんで読めます(ここでどうしても期待度が上がるから後半が面白くないのかも)。オススメするには924円というのは少し高いです。図書館を利用しましょう。

Amazon.co.jp:アルフレッド・ベスター著虎よ、虎よ!



ちなみに近日公開の映画『ジャンパー』の主人公が瞬間移動の能力を獲得するところは、『虎よ、虎よ!』でジョウント効果が発見されるところにそっくり(だったと思う、だいぶ前に読んだから不確かです)。

2008年2月23日追記 スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室:「ジョウント」をめぐる冒険もどうぞ。

2008年2月18日月曜日

『ダーク・タワー』の翻訳者 風間賢二氏が語る『セル』

MSN産経ニュースに風間賢二氏の書評【週末読む、観る】『セル 上・下』携帯電話からの謎の電磁波が掲載されました。

スティーヴン・キングファンならご存知の通り、風間氏は『ダーク・タワー』シリーズの翻訳者。ほかにスティーヴン・キング研究書『コンプリート スティーヴン・キング(増補改訂新装版)』(共編)などがある。この『セル』の書評はプリントアウトして『コンプリート スティーヴン・キング』に挟みましょう。



しかし、久しぶりにアクセスしたMSNは相変わらずページが重い。マイクロソフトはYahoo!を買収するとか言う前に、MSNをもっとサクサク表示する努力をしたほうがいいと思う。

2008年2月17日日曜日

スティーヴン・キング原作の映画"The Mist" 邦題は『ミスト』、日本公開は2008年晩春か

スティーヴン・キング原作映画『ミスト』
2007年11月21日にアメリカで公開されたスティーヴン・キング著『』が原作の映画"The Mist"の日本公開が意外と早く今年晩春公開のようです。まだ予告編のみですがオフィシャルサイトが公開されています。

映画「ミスト」公式サイト

邦題は『ミスト』。配給はブロードメディア・スタジオ。公式サイトによると、「晩春、有楽町スバル座ほか全国ロードショー」とあるので、"The Mist"の日本公開は今年の5月頃でしょうか。BOX OFFICE MOJO には、日本のRelease Date が、2008年5月10日とありますので参考までに。5月24日の公開が予定されているジョージ・A・ロメロ監督の"DIARY OF THE DEAD" と同時公開でスティーヴン・キング祭りはどうでしょうね。〔"DIARY OF THE DEAD"にはキングも出演しているようです(ニュースリーダー役、声のみの出演)。"Diary of the Dead"-Exclusive Trailer

Stephen King's The Mist/Official Site (英語)
ミスト - allcinema


"Stephen King's The Mist" のアメリカでの興行収入は約2500万ドル(約27億円)。

2チャンネル情報ですが、TOHOシネマズ六本木ヒルズにはすでにチラシが置いてあるらしいです。ホントか、ということで、TOHOシネマズの近日公開作品をみましたが、『ミスト』の情報は掲載されていませんでした。まあでも、TOHOシネマズでも公開するなら、観ることが出来ない人も少ないでしょう。(2008年2月18日右上の画像追加)


以前紹介した韓国の"The Mist" のオフィシャルサイト(おそらく)です。トップページに動画が貼ってありますが、公開されている動画では一番詳しいと思います(が、あまり観ない方がいいかも)。あるいは、
'The Mist' Exclusive Clip -MTV

ちなみに、スティーヴン・キング原作の映画『1408』の公開は今年2008年下半期が予定されています。

余談ですが、以前のエントリー、スティーヴン・キングが選ぶ2007年映画トップ10の第10位、「エラの谷(仮題)」のタイトルは「告発のとき」に決定しました。

2008年2月18日追記 すでに試写会があったようですね。↓
映画『ミスト』を観て来た。│おちまさとプロデュース Tokyo Ochimasato Land
窓の向こうは霧-シンプルのーと

2008年2月15日金曜日

静かに葬られつつある"ハイスクール・パニック"

stephen king rage uk
スティーヴン・キングリチャード・バックマン名義で出版した"ハイスクール・パニック/RAGE"ですが、ご存知の通り絶版となることが決まっています。

キング堂ブログ支店 『ハイスクール・パニック』が絶版に!

またAmazon>ハイスクール・パニックの「出版社からのコメント」には、
キングみずから、本書の絶版を決断!
今後、世界じゅうで手に入らなくなります。

本作品について、衝撃的な情報が入りました。
本作の内容が、米国コロンバイン高校をはじめとする、学校内における多くの銃乱射事件を思い起こさせるとして、スティーヴン・キング自身が絶版を決断したというのです。
日本のみならず、各国語版について、今後いっさいの重版が認められず、在庫を売りつくすのみとなりました。
世界から、キングの長編がひとつ、消えてしまうことになります。
お早めにおもとめを。


スティーヴン・キングのオフィシャルサイト>his work>Rage でも同じようなことが書いてあります。


で今日、京都のTOHOシネマズ二条で映画『28週後...』を観た後、おなじ建物内の大垣書店に寄ったら、それほど大きな本屋でもないのにリチャード・バックマンの最新作"Blaze" のUK版(ペーパーバック)がおいてあったんです(上の画像 Amazon.co.uk より)。珍しく思ってチラチラ見ていたら気づいたことが。

この"Blaze"ペーパーバックの最後のほうに、バックマン名義のほかの作品が紹介してあるのですが、"THE BACHMAN BOOKS" として挙げられている作品は、順に、
The Long Walk
Roadwork
The Running Man
の三作のみで、ハイスクール・パニックの原題"Rage" はありませんでした。

隣りにあった"Blaze" のUSA版のペーパーバックも調べてみると、
ALSO BY RICHARD BACHMAN
The Long Walk
Roadwork
The Running Man
Thinner
The Regulators

とやはり"Rage" は紹介されてませんでした。

もう印刷しないとはいえ、紹介さえしないとは。「学校内における多くの銃乱射事件を思い起こさせる」から増刷しないのだから、作品の存在を積極的に知らせるつもりもない、ということでしょうか。(とはいっても、スティーヴン・キングのオフィシャルサイトの著書一覧にはしっかり載ってるからなぁ)

ハイスクール・パニック』は、わたしは結構お気に入りなんですけどね。この扱いはさみしいなぁ。

スルガ銀行ANA支店

2008年2月13日水曜日

赤ちゃん"ペニーワイズ from IT ?"

Mcdonard Ad similar to Pennywise from IT by Stephen King
スティーヴン・キングの「IT」 に出てくるペニーワイズ、これを観てからマクドナルドのドナルドが怖くてたまらないという方がたまにいますが、そういう人はこれを見たらどう思うんでしょうか。

Mcdonard's: Baby Ronald |Ads of the World


これはインドのKimaya Kothrud という場所にマクドナルドの新店舗ができることを周知するための広告だと思われます。マクドナルド+新店舗の誕生=赤ちゃんドナルド、というのは単純な発想ですが、この広告は怖いでしょ。これをみたら子供は泣くんじゃないかと思う。

地下鉄の動画広告がありますよね。
ITmedia ライフスタイル:地下鉄の窓に“燃焼系”~東京メトロの「動くトンネル広告」を見てきました
この地下鉄広告はべつに動画に限られません。少しずつずれた絵を連続して見せることで動画になるわけで、おなじ映像を映し続ければ、トンネル壁面の静止画が走行する地下鉄をついてくるように見えます。地下鉄の窓の外に小さな白く光る四角が浮かんでいて、なんだろうと見ているところにいきなり上のマクドナルドの広告を差し込まれたらどうします?大人でも泣くよ。


Ads of the World というのは、"Creative Advertising Archive & Community を標榜するサイトですが、このサイトにはこの広告を見た人から、「怖い」という書き込みも多数されています。その中の1人がマクドナルドのキャッチコピー"I'm lovin' it" をもじって以下のようにコメントしています。

Kinda reminds me of "Pennywise" from Steven King's "IT". Hey......
"I'm Lovin' IT"!!!

なかなかうまいこと書いている。("Steven" となってるのはコメントのまま。)

なんかどうでもいい話で申し訳ないです。

マクドナルド│ドナルドルーム

2009年3月17日追記
ITに映画化のうわさ
2009年4月9日追記
リメイク版「IT」はR指定に

2008年2月8日金曜日

スティーヴン・キングの新しい短編集"Just Past Sunset"

2008年2月6日、スティーヴン・キングのオフィシャルサイトに新しい短編集の情報が掲載されました。以下、StephenKing.com より。
New Short Story Collection

The title for Stephen's new short story collection has been chosen. It will be titled Just Past Sunset. The publication date and story list are still being finalized but a fall 2008 date is a possibility.

Posted 6 February 2008


というわけで、スティーヴン・キングの新しい短編集は"Just Past Sunset"に決定、発売はおそらく今年2008年秋の可能性が高い。

オフィシャルサイトのメッセージボードによると、スティーヴン・キングが複数のインタビューで使っていた"Unnatural Acts of Intercourse" という短編集のタイトルはいくつかの理由で不採用になったそうです。"Just Past Sunset" というタイトルを考えたのはキング自身だが、キングの"first choice" ではないとのこと。

"Unnatural Acts of Intercourse" が不採用の理由はわかりませんが、1月後半のUSA TODAY のインタビュー記事"'Duma Key' finds Stephen King stepping into his own life" には、
"His next book will be a collection of short stories, but he and his publisher can't agree on a title. He wants to call it Unnatural Acts of Human Intercourse, which "could be a tough sell in some markets."

とあり、どうやら出版社側が嫌がったようです。

また、"Just Past Sunset" に収録される作品はいまのところ不明です。

2008年2月7日木曜日

Peter David on Dark Tower

2008年2月5日、 "Dark Tower: The Long Road Home" の著者の1人、Peter David のインタビューが"Marvel.com" に掲載された。

Tuesday Q&A: Peter David on Dark Tower- Marvel.com News
By Marc Strom

気になるのは以下の文。

Marvel.com: THE LONG ROAD HOME consists largely of material not found in the Dark Tower books—when it comes to the division of labor, how much of this material was thought up by you, and how much of it came from Robin Furth and Stephen King?

Peter David: Most of it is Robin and Stephen. I read Robin's original outline, which was very good, and suggested some possibilities that spun out of what was already there. Robin did a rewrite that incorporated my thoughts. Nor can we diminish the contributions of [artists] Jae Lee and Richard Isanove, whose visuals helped shape the narrative.


Peter David: I've got a bit more confidence now, a bit more of the path traveled under my boots, as it were. Still, I'm conscious first and foremost of the fact that everyone involved is trying to do right by King and his vision. There's no room for egos here: It's "Stephen King's Dark Tower." We're all just climbing the stairs.


正直なところ私は、スティーヴン・キングは名前を貸しているだけだと決め付けてあまり関心を払ってなかったんですが、The Long Road Home からは(もちろん、The Gunslinger Born も)ちゃんと手に入れて読んでみようと思います。日本語版が出るとは思えないし。(よく考えたら、マーベルのダーク・タワーシリーズを無視するのは、スティーヴン・キング原作の映画を無視するようなものかもしれない。)

2008年2月6日水曜日

Duma Key Australian Ad

Stephen King's DumaKey
スティーヴン・キングの"Duma Key" のオーストラリアでの宣伝ポスターの画像を見つけたのでどうぞ。

Coloribus.com:Print "Stephen King Duma Key"

ポスター右下に書かれているのは、
"no one gets inside your head like stephen king"
であり、スティーヴン・キングが耳の奥に潜んでいます。


オーストラリアだから、ポスターの"Duma Key" も英国版が使われています。

2008年2月5日火曜日

ママメーターではかるスティーヴン・キング作品の怖さ

2008年2月3日、Daily News.com にスティーヴン・キング作品の怖さを「ママ・メーター」ではかろうという記事が掲載されました。

Stephen King's shining moments
BY SHERRYL CONNELLY

キング作品は母親を呼びたくなるほど怖いから、「ママ・メーター/Mama-Meter」略してMMという単位を用いてスティーヴン・キング作品の怖さを表してみた、という記事です。

記事中の各作品を紹介すると、
CELL (2006) MM: 8
THE STAND:The Complete and Uncut Edition (1990) MM: 9
THE LANGOLIERS (1990) MM: 7
SALEM'S LOT (1975) MM 7
MISERY (1987) MM: 8
CUJO (1981) MM: 8
FIRESTARTER (1980) MM: 9
CHILDREN OF THE CORN (1977) MM: 10
THE SHINING (1977) MM: 10
CARRIE (1974) MM: 9

CHILDREN OF THE CORN/トウモロコシ畑の子供たち」がMM10というのは同意できる。
トウモロコシ畑の子供たち」は、同題の文庫「トウモロコシ畑の子供たち」 (扶桑社ミステリー) に収録。

余談ですが、iPod touch に、これまでの8GB、16GBに加えて、32GB モデルが登場するようですね。iPod touch-Apple

book excerpts:"Duma Key" By Stephen King

2008年2月1日、"The Denver Post" に"Duma Key" のexcerpt が掲載されました。

1月22日、msnbc にも、Excerpt: Stephen King's 'Duma Key' が掲載されましたが、今回の"The Denver Post" は、その2倍弱の分量があります。是非ご覧ください。

book excerpts: "Duma Key" By Stephen King by The Denver Post

2008年2月1日金曜日

"Duma Key" 初登場第1位!

2008年1月22日にアメリカで発売されたスティーヴン・キングの"Duma Key" が、USA TODAY の書籍売上週間ランキング(1/21-27)で第1位になった。(2008年1月31日付 USA TODAY Best-Selling Books Database )

おなじUSA TODAY の Book Buzz:King, Saxons and a 'castle' によると、"Duma Key" は、3刷までで955,000部刷られたようである。(さらに、おなじ記事には、ジョン・グリシャム/John Grisham の"The Appeal" が1月29日に発売になり、こちらは既に280万部刷られているため、来週も"Duma Key" が1位に座り続けるのは難しいのではないか、と指摘されてる。)