2008年3月30日日曜日

『幻影師 アイゼンハイム』-スティーヴン・キングが選ぶ2006年の映画トップ10第6位

映画『幻影師 アイゼンハイム』が5月下旬から公開される。原作はピューリッツァー賞受賞作家スティーヴン・ミルハウザーの短編「幻影師、アイゼンハイム」(「バーナム博物館」白水uブック所収)。

映画『幻影師 アイゼンハイム』公式サイト



『幻影師 アイゼンハイム』(原題"The Illusionist")はスティーヴン・キングのコラム“Entertainment Weekly 2006: My Top 10 Movies”で2006年の第6位に挙げられていた。

"Entertainment Weekly 2006: My Top 10 Movies" でキングはこの映画について以下のように書いている。
Two movies featuring magicians from the early 1900s came out this year. I saw both, liked both. What made The Illusionist special for me was Edward Norton dueling with Paul Giamatti, and an ending that compelled me back into the theater at once to see how I had been tricked.

『幻影師 アイゼンハイム』公式サイトでもスティーヴン・キングの名が使われている。
そして何よりも観客を魅了して止まないのは、作家スティーヴン・キングが“Entertainment Weekly 2006: My Top 10 Movies”で「何度も観たくなる!」と絶賛していたそのラスト。ある意味爽快な驚きに満ちた結末は、本作の評価を永く語り継がれる名作の域へと高めることに成功した。

そのラストですが公式サイトの予告編から引用すると
ショーシャンクの空に」以来の爽快なラストに涙あふれる
らしいですよ。



ちなみにこの映画は、「スタートは全米わずか51館。その後、出来栄えの良さが次々と口コミを呼び、公開劇場数は最大1,438館まで拡大。」(公式サイトより)らしいが、週末の上映館数の推移はBox Office Mojoよると以下の通り(6週目まで)だった。51→144→971→1362→1438→1432。

また、『幻影師 アイゼンハイム』の米国内の興行収入は最大2,423館で公開されたスティーヴン・キング原作『ミスト』の約2600万ドルを上回る約4000万ドルだから相当評判が良かったんでしょうね。


最後に一応『幻影師』の試写会情報
上映日時:2008年4月30日(水)18:00開場/18:30開映
上映場所:よみうりホール(千代田区有楽町1-11-1読売会館7階)

ハリウッドチャンネル 15組30名(締め切り:2008年4月20日)
CINEMA TOPIX ONLINE 15組30名(締め切り:2008年4月19日)
ヤングチャンピオン 30組60名(締め切り:4月8日消印有効)

上二つはそれぞれのサイトから、ヤングチャンピオンは以下の方法で応募できる。
応募方法 :官製ハガキ
申込先:〒102-8107 秋田書店 YC8号 YC銀幕破り「幻影師アイゼンハイム」係
記入事項 :1.”「幻影師アイゼンハイム」希望”を明記、2.郵便番号、3.住所、4.氏名、5.年齢、6.ヤングチャンピオン8号の漫画の感想

試写会の情報は以下のサイトを参考にしました。
Yahoo!映画 - 試写会・プレゼント
試写会CLUB

2008年4月2日追記
東京・よみうりホールでの映画「幻影師、アイゼンハイム」試写会(4月30日)の応募先の追加です。ムービープラスのサイトで見つけました。

ムービープラス

15組30名、締め切りは4月14日です。ネット、またはハガキでの応募です。

2008年3月29日土曜日

映画「ミスト」試写会- 大阪4月28日

今日もスティーヴン・キング原作の映画「ミスト」の試写会情報があります。

映画「ミスト」試写会10組20名招待
会場:リサイタルホール-大阪市北区中之島
日時:4月28日(月)午後6時30分から 


「ミスト」試写会プレゼントへの応募は郵便はがきに
1.郵便番号・住所
2.氏名、3.年齢
4.職業、5.電話番号
を明記して、
〒530-8612
郵便事業(株)大阪支店私書箱191号
朝日新聞社広告局「ミスト」係まで

4月4日(金)必着。当選の発表は発送をもって代えられる。16歳未満の場合、試写会の入場は保護者同伴で。ネットで応募は出来ない。


映画「ミスト」公式サイト

2008年4月5日追記
リサイタルホールでの「ミスト」試写会の応募先を追加しました。詳しくは以下をどうぞ。
スティーヴン・キング「ミスト」大阪4/28(月)試写+オリジナルトートバッグ

2008年3月28日金曜日

「ミスト」試写会-東京5月2日、100組200名

スティーヴン・キング原作の映画「ミスト」の試写会情報の追加です。今回も試写会CLUBを参考にしました。

この映画がすごい!試写会チケットプレゼント

日時:5月2日(金)18:00開場~18:30開映
会場:一ツ橋ホール 100組200名
4月18日(金)応募締切

上のリンクからネットで応募できますが、申し込みフォームの上部に「※雑誌を購入された方が優先になります。」と注意書きがしてあります。このサイトは「このミステリーがすごい」の宝島社に関係のある株式会社宝島ワンダーネットが運営しており、おそらく宝島社の「この映画がすごい」という雑誌を購入した人を指していると思われます。ページのタイトルも「この映画がすごい!」ですしね。この雑誌についている応募ハガキで応募した人が優先という事かと。

ただし、わたしは「この映画がすごい!」という雑誌を今回はじめて知ったので、応募ハガキがついているかどうか知りません。また5月号(3月21日発売)か4月号かもわかりません。

この映画がすごい ! 2008年 05月号 [雑誌]- Amazon.co.jp

愛知での試写会と東京試写の別の応募先については昨日のエントリー、スティーヴンキングの話|「ミスト」試写会-愛知4月30日、東京5月2日をどうぞ。


東京試写会の5月2日や愛知の4月30日は一応ゴールデンウィークなので、その日が休みで特に予定がないなら遠方の方も応募してみてもいいのでは。当選したら観光を兼ねて観に行くと。5月10日の一般公開以降に観るより随分お金かかるけど。


2008年4月2日追記
映画「ミスト」試写会(5月2日、東京・一ツ橋ホール)の応募先の追加です。ムービープラスのサイトで見つけました。

ムービープラス

15組30名、締め切りは4月14日です。ネット、またはハガキでの応募です。

2008年3月27日木曜日

「ミスト」試写会-愛知4月30日、東京5月2日

スティーヴン・キング原作の映画「ミスト」の試写会が愛知と東京で予定されています。

愛知
日時 2008年4月30日(水) 18時00分開場/18時30分開演(予定)
会場 つるまいプラザ(愛知県勤労会館)
主催 メ~テレ/朝日新聞社
ネットか往復はがきで応募 締切4月22日(火)必着。抽選で900名招待。
試写会情報-名古屋テレビ【メーテレ】


東京
日時:2008年5月2日(金) 18:00開場 18:30開映
会場:【東京】一ツ橋ホール
締切:2008年4月21日(月) 5組10名
http://www.anemo.co.jp/art/movie/index.html#pre

一ツ橋ホールでの試写会は今後さらに別のサイトなどで募集があるんじゃないでしょうか。またお知らせします。
今回の情報は試写会CLUBを参考にしました。


今日(26日)、大阪・鳳であった試写会には当選せず観に行けなかった。もう一回大阪かできれば京都でやってくれないかな。

2008年3月26日水曜日

Stephen King's big year - NZ Herald

ニュージーランド・ヘラルドに3月21日に掲載された記事です。"Duma Key" が中心の記事ですが、ニュージーランドでは1月24日に"Hodder & Stoughton Ltd; Australia/New Zealand/Airside Ed版" の"Duma Key"が出版されているので、なんでいまごろなのかという気はします。

Stephen King's big year - NZ Herald

でも記事のはじめの以下の部分が面白かった。
This is an auspicious year for Stephen King. The master of horror turn 60 in September and is in the awkward yet proud position of perhaps eventually being eclipsed by his son, Joe Hill, whose magnificent debut Heart Shaped Box was probably one of the best reads of the past year.


"eclipsed by his son" なんて書かれて"Old Men"扱いされてる(笑)。←わたしも"www"で大笑いを表すのが恥ずかしい程度にはOld Men だが。

余談ですが、上の記事につけられている写真はスティーヴとタビサの2ショット。バンに跳ねられた後、スティーヴン・キングがまだ杖を使っている時の写真。二人の写真は探せばネット上にいくらでもあるでしょうが、目にするのは結構珍しいんじゃないでしょうか。

さらに追記
先日のエントリーで、3月25日発売のPLAYBOY日本版2008年5月号に「スティーヴン・キングが選んだ最近の映画ベスト10」が掲載される予定とお伝えしましたが、掲載されませんでした。

それなら、来月号かというとそうでもなさそうで少なくとも予告はマガジン、ウェブサイトのどちらにもありません。いつか掲載される事があるかも不明。

ちなみに、PLAYBOY日本版2008年5月号の91ページにブラッド・レンフロが「ゴールデンボーイ」に出演していた事がチラッと書いてありました。「ゴールデンボーイ」というタイトルやスティーヴン・キングの名前は書かれていなかったけど。

2008年3月25日火曜日

"Throttle" - スティーヴン・キングとジョー・ヒルの共著

HE IS LEGEND
2008年3月24日、スティーヴン・キングのオフィシャルサイトにキングジョー・ヒルの共著の情報が掲載された。

Stephen King and Joe Hill Collaborate on Novella for HE IS LEGEND
記録のため転載(強調は引用時)
Just say the name and the memories come flooding back--Somewhere in Time, Duel, The Shrinking Man, I Am Legend, and countless more. He's one of the greatest storytellers of our time--or any time.

Now Gauntlet Press has assembled He Is Legend: Celebrating Richard Matheson, a spectacular anthology of original, never-before published stories by today's best writers--stories set in Richard Matheson's own fictional universes, and published with Mr. Matheson's complete cooperation!

And, among the many contributions to the book is the first collaboration ever between Stephen King and his son Joe Hill, the novella “Throttle” their take on Matheson’s classic “Duel.” This is, obviously, a once-in-a-lifetime publishing event as its father and sons first collaboration. Both Stephen King and Joe Hill will be signing both the numbered and lettered editions.

Other contributors to this anthology, edited by Christopher Conlon, include F. Paul Wilson, Joe Lansdale, Whitley Strieber, Richard Christian Matheson, William F. Nolan, Gary Braunbeck, Thomas Monteleone, John Shirley, Ed Gorman and an introduction by Ramsey Campbell (additional contributors will be announced at a later date).

And, as an added bonus, He Is Legend features the original full-length screenplay Conjure Wife--over 20,000 never-before published words by Richard Matheson himself, in collaboration with the late-Charles Beaumont that was filmed at “Burn, Witch Burn.”

Cover art and six interior illustrations by Matheson’s favorite artist Harry O. Morris.

To be released in February 2009 this signed limited edition will appear in the following states:

750 copy signed numbered edition (signed by all contributors except Richard Matheson)

52 copy lettered edition in a special bonded leather traycase This is the only edition that will be signed by Richard Matheson

We will begin taking orders immediately at the Gauntlet Press website (www.gauntletpress.com) but will not charge credit cards until January 1, 2009. Further details are at the Gauntlet Pres website. Address any questions to Gauntlet at info@gauntletpress.com.


スティーヴン・キングジョー・ヒルの共著のタイトルは"Throttle"。これが収められるアンソロジー"HE IS LEGEND"はどれもリチャード・マシスンの小説内の設定を受けて書かれている。キングとヒルの"Throttle"は、マシスンの"Duel"の設定に基づいている。

"HE IS LEGEND"限定版のオーダーはこちら
He Is Legend: Celebrating Richard Matheson


マシスンの"Duel"って、スティーブン・スピルバーグ監督の「激突/Duel」の原作か。その設定を受け継いで、さらにジョー・ヒルとの共著というのはかなり話題になるんじゃないでしょうか。


2008年3月24日月曜日

"Just Past Sunset" は "Just After Sunset" にタイトル変更か?

2008年11月11日に出版予定のスティーヴン・キングの新しい短編集のタイトルが"Just Past Sunset" から"Just After Sunset" に変更されたようです。

以下は現在のオフィシャルサイトから引用。
Update on new short story collection

We have received the list of stories that will be included in Steve's new short story collection, Just After Sunset, which will be published in November '08. There may be one more bonus story, but this is the list so far:

Posted 19 February 2008

次にこのブログの2月21日のエントリーからコピー(元はこの日にオフィシャルサイトから引用したもの)。
Update on new short story collection

We have received the list of stories that will be included in Steve's new short story collection, Just Past Sunset, which will be published in November '08. There may be one more bonus story, but this is the list so far:

さり気なくPast から After に変更されている。


また、米Amazon.com で"Just Past Sunset" を検索しても、結果は"Just After Sunset" が1番に出てくるだけで、"Past" は出てこない。日本やイギリスのアマゾンだと出てくるんですけどね。まだ変更されていないんでしょう。


さらに、Simon & Schuster のページでもタイトル変更されている。

http://www.simonsays.com/content/book.cfm?tab=1&pid=628561&er=9781416584087

このページを以前からブラウザにブックマークしていた人なら、ブックマークの名前が"Simon & Schuster: Just Past Sunset (Hardcover)" なのに、開いたタブの名前が"Simon & Schuster: Just After Sunset: stories(Hardcover) なのが確認できると思います。(ソーシャルブックマークの場合は知らないが)。


というわけでアナウンスはないですが、ハッカー(クラッカー)の仕業でもない限りおそらくタイトル変更されたんでしょう。

ちなみに、米Amazon.com の"Just After Sunset" と日本のAmazonの"Just Past Sunset" とはISBNがおなじなので、これから本当にタイトルが変更されるとしても私のブログからアフィリエイトリンクをたどるか検索するかして既に予約してくれた皆さんは(もちろんそれ以外で予約した人も)注文しなおす必要はないと思います。そのうちタイトルが更新されるでしょう。


2008年3月23日日曜日

The Long Road Home Interview: Robin Furth - IGN

マーベル・コミック版「ダーク・タワー」の著者の1人、Robin Furth のインタビューがIGN.comに掲載されています。

Dark Tower: The Long Road Home Interview - IGN


Robin Furth は、Stephen King's the Dark Tower: The Complete Concordanceの著者。だから、
I went back through the entire Dark Tower series (not so difficult for me to do, ...)
なんてすごい事をいえる。


またインタビューによると、ダークタワーコミックは第5部、ローランドが24歳になるところまで計画されているようだ。


他にシーミーの話などもしているのでどうぞ。


2008年3月22日土曜日

映画「ミスト」主演のトーマス・ジェーン酒気帯び運転で逮捕

スティーヴン・キング原作の映画「ミスト」主演のトーマス・ジェーンが逮捕されました。

『パニッシャー』のトーマス・ジェーン、酒気帯び運転で逮捕 - | シネマトゥデイ

Thomas Jane nabbed for DUI

Thomas Jane Arrested on Suspicion of DUI(AP)

Punisher Star Thomas Jane Arrested for DUI - people

によると、トーマス・ジェーンは黒のマセラティを時速190km以上で走らせていたところを逮捕された。血中アルコール濃度は法定基準の0.08%を超えていた。

トーマス・ジェーン、本名"Thomas Elliot"には、5才の娘"Harlow"がいる。



アルコール基準値は日本ではミリグラム/リットルだけど、アメリカでは%表記なんですね(どちらも濃度である事に違いはないが)。日本とアメリカの比較は以下のサイト

Never drink and drive?-JEREP編集長雑記 from USA

によると、
USA BAC/% = 日本 BRAC/mg
0.01% = 0.05mg
0.03% = 0.15mg
0.05% = 0.25mg
0.08% = 0.40mg

日本では、0.15mgで飲酒運転とされ違反点数6点、0.25mg以上で違反点数13点となります。(これは2006年9月の記事で、2008年3月現在の違反点数でもある、たぶん)
0.08%は完全に飲酒運転ですね。またおなじサイトによれば、
日本の場合、飲酒運転でも過度でなければ「違反」で済みますが、アメリカの場合、飲酒運転は立派な犯罪、即刻手錠をかけられて牢屋に入れられることとなります(拘束後、知人に連絡を取ることができれば一旦は保釈される場合もありますが、非常に面倒な裁判手続きを経て軽くても禁固刑にはなりますし、VISA のステータスにも影響が出てきます)。


トーマス・ジェーンの場合、4月9日に裁判所に出廷が予定されている。

2008年3月20日木曜日

"Lauren Groff in Conversation with Stephen King"

Lauren Groff-USATODAY
Bradenton Herald の3月19日付の記事のよると、スティーヴン・キングと作家"Lauren Groff" との対談が予定されているとのこと。

Author Stephen King to speak at USF-Bradenton Herald


この対談は"Lauren Groff"を紹介する目的で行われる。スティーヴン・キングは"Lauren Groff"の新著"The Monsters of Templeton" に、"I was sorry to see this rich and wonderful novel come to an end."とコメントを寄せていて、また Groff の短編はキングが編集し昨年刊行された"The Best American Short Stories 2007" に含まれている。


この対談は今月3月27日、サウスフロリダ大学(University of South Florida)で午後6時半からが予定されている。チケット代は25ドル、代金には"Lauren Groff"の本、おそらく"The Monsters of Templeton"も含まれる。"The Monsters of Templeton"は定価24ドル95セント、Amazon.comだと16ドル47セント(3月19日現在)だから、実質10ドルぐらいの負担か。


対談の後は、"Lauren Groff"のサイン会も予定されているが、スティーヴン・キングはサインしない模様。


"Lauren Groff" は現在29歳。"The Monsters of Templeton"は"Lauren Groff"にとって初めて単独で出版される自著のようだ。

The newcomers: Lauren Groff and Fiona Maazel-USATODAY
Groff's 'Monsters' reveals a family's secrets-USATODAY



昨日のアーサー・クラークに関する記事に訂正あります。

2008年3月19日水曜日

アーサー・C・クラーク生前語る「わたしは再びこの世に存在するかもしれない」


SF作家、アーサー・C・クラークが2008年3月19日死亡した。コロンボ(スリランカ)発のAP通信が伝えた。


Arthur C. Clarke, Science Fiction Writer, Dies at 90 -NewYorkTimes


アーサー・C・クラーク死去については各ニュースサイトを見てもらうとして、ニューヨークタイムズのウェブサイト掲載のAP通信記事にスティーヴン・キング・ファンにとって印象深く、かつ日本のニュースサイトからは完全に無視されている文があったので紹介します。

以下、ニューヨークタイムズ(上のURL)より

(前略)
In an interview with The Associated Press, Clarke once said he did not regret having never followed his novels into space, adding that he had arranged to have DNA from strands of his hair sent into orbit.

"One day, some super civilization may encounter this relic from the vanished species and I may exist in another time," he said. "Move over, Stephen King."


AP通信との生前のインタビューでクラークは、「自分の小説を宇宙に送らなかったことを後悔していない」と述べた後、こう付け加えた。「髪の毛からとったDNAを軌道に送る手配は済んでいる。」

「遠い将来のいつか、超文明がこの絶滅した種の遺物を発見し、わたしは再びこの世に存在するかもしれない。」「私に譲ってくれよ、スティーヴン・キング。」



SF界の巨匠だけあって、来世への期待の仕方も科学的に発想が飛んでる。(3月20日追記:下に訂正あり)


http://www.clarkefoundation.org/


2008年3月19日追記
余談だが、スティーヴン・キングの「ゴールデンボーイ」、「刑務所のリタ・ヘイワース」、「ジャック・ハミルトンの死」などの訳者である浅倉久志氏(本名、大谷善次)の「浅倉久志」はアーサー・C・クラークから取ったらしい。

3月20日追記:訂正
上のNewYorkTimes の記事の
"Clarke once said he did not regret having never followed his novels into space, adding that he had arranged to have DNA from strands of his hair sent into orbit."
とあるところは、後発のおなじAP通信の(文章が追加された)記事では
"Clarke said he did not regret having never traveled to space himself, though he arranged to have DNA from his hair sent into orbit."
となっていて、「自分の小説を宇宙に送らなかったことを後悔していない」から、「宇宙へ行ってみなかったことを後悔していない」に訂正、変更されています。

映画「ミスト」無料オンラインゲーム登場

スティーヴン・キング原作映画「ミスト」のDVDの販売とレンタルが3月25日からアメリカで開始されます。


このPR企画として、「ミスト」の無料オンラインゲームが、http://www.themistmoviedvd.com/で4月8日まで公開されています。


上のURLから"THE GAME"→黄色の四角が出たらメールアドレス記入欄は無視して(入力してもいいけど)、その下の"No thanks. Just play the game."をクリックでゲーム開始。


第1、第2ステージはシューティングゲーム。画面の指示に従ってキーボードの"w"で直進、"a"で左折、"d"で右折して、マウスで照準を合わせて襲ってくるクリーチャーを殺して進む。


最終第3ステージは車にカーソルを合わせて左右に動かし、障害物を避けて道路を進み、霧から抜け出たらクリア。


クリアすると、「ミスト」DVDに収められているスティーヴン・キングフランク・ダラボンの対談の一部が見られます。


スティーヴン・キングファンの皆さん、「"我は手で狙い定めぬ。手で狙い定める者、父親の顔を忘却せり。我は目で狙い定める"」ですよ。"心で殺す"のをお忘れなく。最後のガンスリンガーに怒られる。


Online Game Emerges From Stephen King's 'The Mist' at Blockbuster.Com

2008年3月18日火曜日

"Unnatural Acts of Intercourse" 本日発売!?

スティーヴン・キングの新しい短編集"Just Past Sunset"(2008年11月11日発売予定)は以前、"Unnatural Acts of Intercourse"という仮タイトルが付けられていた(スティーヴン・キングはインタビューで何度もこのタイトルを呼び、今もこのタイトルにしたかったと述べている)。


で、"Unnatural Acts of Intercourse" だが2008年3月17日、アメリカで販売開始された。著者は"Stephen R. Pastore"と"Stephen M. King"である。


"Stephen M. King" はもちろん我等がスティーヴン(・エドウィン)キングではなく、この"Unnatural Acts of Intercourse" もキング作品ではない。



さて、この"Unnatural Acts of Intercourse"だが、怪しさ全開である。


もう1人の著者"Stephen R. Pastore" には複数の作品があり、おそらく代表作は"Never on These Shores"と考えてよいと思う。これは、第2次世界大戦でドイツや日本にテキサスや西海岸を支配されたアメリカを描いた小説である。(村上龍「半島を出よ」みたいで面白そうだけど)。

Amazon.com の作品詳細によると、"Never on These Shores"は、ALDOUS HUXLEY PRIZE というイギリスの文学賞を2007年に受賞したらしい。

"literaryawards.org"(http://literaryawards.org/)によると、"Never on These Shores"の"ALDOUS HUXLEY PRIZE"受賞は、ピューリッツァー賞を受賞したコーマック・マッカーシーの"The Road" を押さえてのものである。

この受賞が本当ならすごいが、"literaryawards.org" のページ下部に著作権者として表示してある Literary Awards Committee および The United Kingdom Literary Foundation は、ネットで調べた限り存在していないとみなすのが妥当だと思われる。また、それ以外で "ALDOUS HUXLEY PRIZE" について述べているサイトは、"Never on These Shores" の出版元 "Cohort Press" のサイトぐらいである。


さらに Amazon.com の作品紹介には "Losangelestimesbookreviews.com"(ロサンゼルスタイムス・ブックレビューと読める)および、"Boston Journal News" によるとされる書評もある。どちらもそれらしい名前である。

しかし、"Losangelestimesbookreviews.com" をGoogleで検索すると、結果4件のうち3件は"Never on These Shores"を紹介するページで、もう1件はURLを扱うページで出てくる。また、"Boston Journal News"(http://bostonjournalnews.com/) は、2007年6月のBestbook としてたしかに "Never on These Shores" を紹介しているが、その1ページしか存在していない(他の月のページがない)サイトである。


ウェブサイトが存在しない、貧弱である、他のウェブサイトにその名がほとんど見受けられないからといってそれらの団体が存在していないことにはならないが、それでも、"Losangelestimesbookreviews.com" 、"Boston Journal News" および "literaryawards.org" という組織およびこれらによるとされる紹介は関係者のでっち上げだとしか思えない。



そして今回の "Unnatural Acts of Intercourse" 出版である。わたしは、キングが "Unnatural Acts of Intercourse" というタイトルをインタビューで述べた後、 Amazon.com で何度も調べていたため、"Stephen Pastore" による "Unnatural Acts of Intercourse" が Amazon に掲載されたのは、スティーヴン・キングがそのタイトルに言及してからしばらくあと、"Just Past Sunset" が正式なタイトルに決まった後だと知っている。

また、Amazon.com "Unnatural Acts of Intercourse" には、
Review:
Winner of the ALDOUS HUXLEY PRIZE for Speculative Fiction, 2007. -- For NEVER ON THESE SHORES --British Press Club
とある。この "British Press Club" を検索すると、Google で6件、米Yahoo!で22件ヒットする。その中には英FinancialTimes やNewYorkTimes の記事もある。が、"British Press Club" は日本の記者クラブのようなものである(もっと開放的らしいが)。記者クラブが Review を出すか、と思ってグーグルで Amazon.com 内の "British Press Club" を調べた。結果は1件 "Unnatural Acts of Intercourse" のみであった。嘘を書くなよ。


というわけで、"Unnatural Acts of Intercourse" 、というか "Stephen R. Pastore" は信頼できず、このタイトルは盗用の可能性ありと考える。



このタイトル盗用は(もしそうなら)成功している。Amazon.com の "Unnatural Acts of Intercourse" のページの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で紹介されている作品の著者は、スティーヴン・キングジョー・ヒルジャック・ケッチャムピーター・ストラウブディーン・クーンツジェフリー・ディーヴァーなどキングファンにおなじみの名前ばかりである。キングファンの一部が、この本を確認しようと購入しているのは明らかである(間違って購入してはいないだろうが)。


(以上はあくまで私見である)

2008年3月17日月曜日

映画「ミスト」オフィシャルサイトが進化

映画「ミスト」公式サイトの掲載情報が増えています。

これまでの「TRAILER」の他に、「ニュース」と「前売券・劇場情報」が付け加えられてました。


「ニュース」には、前売券についてくる特典「セーフティー・ライト・キーホルダー」の画像が、「前売券・劇場情報」には、上映予定館および前売券を販売している劇場名が掲載されています。


劇場情報によると「ミスト」は、TOHOシネマズを中心に、ユナイテッド・シネマ、ワーナー・マイカル・シネマズなど全国106館で公開予定(3月17日現在)。


ただ、「ミスト」公式サイトの「前売券・劇場情報」では、TOHOシネマズ二条(京都)で前売券は販売していないことになっていますが、TOHOシネマズ二条のサイトでは販売しているとあるので、「ミスト」公式サイトの情報で近くの劇場で販売していないようであれば、直接劇場に聞いてみるのがよいかと思います。


余談だが、九州は9つの映画館が紹介されているのに、1館も「ミスト」前売券を売ってないことになってる。いちおう名前のあがっている劇場のサイトを調べたけど3月17日現在、確かに販売しているという情報はなかった。


2008年4月5日追記
現在の「ミスト」公式サイトによると、前売券を販売している映画館は九州にも複数あります。

2008年3月16日日曜日

スティーヴン・キングとジョー・ヒルの共著

スティーヴン・キングジョー・ヒルが最近共同で小説を書いたらしいです。


ジョー・ヒルが自分のオフィシャルサイト"Joe Hill Fiction"に、

"But I recently collaborated on a novella with my Paw, so that's coming down the pike."

と書いているが、"Paw" というのがスティーヴン・キングを指しているらしい。


キングのオフィシャルサイトのメッセージボードの管理人は、このことについて、

"Yes, Steve told me about this about a month or so ago, but the question is whether or not all of it is meant to be public info yet. I'll check on it but can't promise I can get back to you today as I have several other priorities to take care of first."

1ヶ月ぐらい前にスティーヴからその話を聞いたことがある。

述べていてスティーヴン・キングジョー・ヒルの共著が本当にあるようです。

管理人は同時に「それについて確認する」と述べていながら、数日経ってもまだその結果を述べていないので、ジョー・ヒルがフライングしたけど、まだしばらく公表しないつもりかもしれません。

2008年3月14日金曜日

「ザ・スタンド」グラフィックノベル化の可能性あり

昨日紹介したNPRのスティーヴン・キングのインタビューで、「ザ・スタンド」のグラフィックノベル化の話が少しされていた。その部分はおそらくこう。

Stephen King: マーベルのスタッフ(たぶん)が「ザ・スタンド」について述べた事があったから、「ザ・スタンド」をグラフィックノベル化することに興味があるか尋ねたんだ。マーベルは「ザ・スタンド」をグラフィックノベル化しようとしているよ。


また、キングも出席した2007年2月の"New York Comic Con(convention)"の「ダーク・タワー」コミック版のパネルディスカッションの記事にも、
When asked if he'd turn another one of his books into a comic series with Marvel, King said he and Quesada were just beginning to talk about doing a version of The Stand as a Comic series.

キングの他の作品もマーベルでコミック化されるのか?という質問に、キングは「コミック版のザ・スタンドについて話し合いをはじめたところだ。」と答えた。



さらに、Lilja's Library のLilja氏の2008年2月のキングとのインタビューでも、
Stephen King: Yeah, I really loved it. They are going to do The Stand I think if we can work out arrangements.

Lilja: Yeah, I remember there were talks about The Stand about a year ago, or two.

Stephen King: Doubleday has the rights to most of that so it’s gonna go on for a while before we get that worked out but hopefully it’ll happen.

(最後だけ)ダブルデイ社が「ザ・スタンド」の権利の大部分を持っているから、その調整がまだしばらく必要だけど、上手く実現できればと思う。



とあるので、ザ・スタンドのコミック化は実現性のある話と思われます。マーベルにはなんとしても権利取りしてほしいな。

2008年3月13日木曜日

Stephen King Dark Tower on NPR

アメリカ東部標準時間3月12日、アメリカの公共ラジオNPR(National Public Radio)にスティーヴン・キングが電話で出演し、マーベルから出版されているダーク・タワーのコミック版第2部"The Long Road Home" について語った。

以下のサイトから聞ける。

Stephen King's 'Dark Tower' Saga, Illustrated

キングの顔写真の上の"Listen Now" をクリックで聞けます。


インタビューは「ダーク・タワー」のマーベルコミック版の話が中心。番組司会者としばらく二人で会話した後、リスナーの電話での質問に答えた(質問者の1人は「キャリー」って名前で出てる)。最後に少しだけジョン・メレンキャンプとのミュージカルの話もしている。

13分20秒頃に「ザ・スタンド」のグラフィックノベル化の話をしているように思う。(3月14日追記:これについては、この翌日のエントリー、スティーヴンキングの話|「ザ・スタンド」グラフィックノベル化の可能性ありをみてください)。


ちなみに、NPRのサイトでは「ジェラルドのゲーム」が出版された直後(かな?)の1992年7月の22,23日に放送されたスティーヴン・キングのインタビューも聞くことが出来る。

NPR: Author Stephen King

2008年3月10日月曜日

スティーヴン・キング原作映画「ミスト」前売券発売開始

日活シネリーブル池袋のサイトによると、シネリーブル池袋で映画「ミスト」の前売券が3月8日から発売されたそうです。

『ミスト』前売券販売開始!

3月8日(土)より『ミスト』の前売券販売開始致します!

◆特別鑑賞券 一般1,300円(税込)
◆特典  ミストライト



他の映画館でもすでに販売されているか、近日中に販売開始されるところがあると思われます(2008年3月9日現在、その他の販売場所はインターネットでは見つからなかった)。


ミスト」については昨日のエントリーもどうぞ。
スティーヴンキングの話|映画「ミスト」公開は5月10日!試写会(大阪)3月26日!

2008年3月8日土曜日

映画「ミスト」公開は5月10日!試写会3月26日!

公式サイトによると、スティーヴン・キングの中編小説「」が原作の映画「ミスト」の公開日は5月10日に決定したようです。

映画「ミスト」公式サイト



また、TOHOシネマズのサイトによると、「ミスト」の試写会が、大阪のTOHOシネマズ鳳で行われるとのこと。

TOHOシネマズ鳳 - News

試写会の日時は、3月26日(水) 18:45~。R-15指定。
人気ホラー作家スティーブン・キングの短編を映画化。町を覆った奇怪な霧と、そこにうごめく“何か”。異様な状況で、住人の決死のサバイバルが始まる!


応募先;(両方とも応募していいと思います。)

今回、大阪でも梅田など中心部でなく、鳳で行われるのは、3月31日にオープンするTOHOシネマズ鳳のオープニングイベントだからのようです。

東京などその他の地域での試写会については不明。


しかし仕事が終った後、鳳で水曜の午後6時45分開始だと、観に行くのはかなりつらい。観に行けるとしても、帰りのことを考えるとげんなりしてくる(鳳がJR大阪駅と関西空港との中間ぐらいと知れば、京都、大阪北部、兵庫の人なら、「なんでそんな場所で」と思うのは確実。応募はしますし、当選したら絶対観に行くが)。

2008年3月7日金曜日

評論家、大場正明のスティーヴン・キング論

「サバービアの憂鬱」第15章で大場正明氏(評論家)は、スティーヴン・キングを題材に書いています。「サバービアの憂鬱」は絶版ですが、なんとウェブで公開されていました。


第15章 崩壊する家庭とよみがえる50年代の亡霊-スティーヴン・キングの暗闇


「サバービアの憂鬱」の発売は1993年、この章で取り上げられているキング作品は、「クージョ」、「クリスティーン」、「痩せゆく男」です(少しだけ「シャイニング」も)。


この文章が公開されている理由は、サバービアの憂鬱 イントロダクションおよび、「サバービアの憂鬱」通信によると、単行本「サバービアの憂鬱」が絶版になり、一度はあった文庫化のはなしも実現しない状況で、ただ寝かせておくのももったいないから公開した、ということのようです。

すばらしい。ほかの著作権者も倣うべき。

2008年3月6日木曜日

The Writing Life 小説作法を読む人に

"The Writing Life" - Washington Post


2006年10月1日に、Washington Post に掲載されたスティーヴン・キングによる評論です。


小説を書くことについて述べられています。



あわせて読めば面白い。

"Lisey's Story"に関するインタビュー - スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室

2008年3月4日火曜日

"Ghost Brothers of Darkland Country"2009年4月公開

Stephen King Ghost Brothers of Darkland Country
2008年2月27日(たぶん)、AP通信が、スティーヴン・キングが製作に関わっているミュージカル"Ghost Brothers of Darkland Country"について伝えた。

Stephen King, Mellencamp to Make Musical


これによると、2009年4月に"Alliance Theatre"で初演が行われるようである。


"Alliance Theatre"は、ジョージア州の州都アトランタにある。2007年にトニー賞の"regional theatre"を受賞した劇場であり、評価の定まっていない作品も、自分たちが面白いと思う作品なら積極的に上演していく方針を持っているようだ。ディズニーが制作したミュージカル「アイーダ」の初演が行われた劇場でもある。


追記

Alliance Theatre が来年の上演作品を発表した。"Ghost Brothers"の初日は2009年4月15日。5月10日まで上演される。

Synopsis

In 1957, in the tiny town of Lake Belle Reve, Mississippi, a terrible tragedy took the lives of two brothers and a beautiful young girl. During the next forty years, the events of that night became a local legend. But legend is often just another word for lie. Joe McCandless knows what really happened; he saw it all. The question is whether or not he can bring himself to tell the truth in order to save his own troubled sons, and whether the ghosts left behind by an act of violence will help him...or tear the McCandless family apart forever.


ほかの作品などから、チケット代は、安くて30ドル、高くて50~60ドルぐらいかと思われる。ゴールデンウィークとも重なるから、海外旅行をする人は検討してもいいかもしれない。


余談だが、アメリカのケンタッキー・ダービー(競馬)は、毎年5月の第1土曜にあるので、スティーヴン・キング→ケンタッキー・ダービーという、わたしにとっては真剣に検討する価値のあるスケジュールが組める。ミュージカルは全く理解できないだろうけど、ケンタッキー・ダービーは1回ぐらいは生で見たいし、こんなに良い機会はめったにないよ。

(ケンタッキー州ルイヴィル←→アトランタは飛行機で1時間20分。)←備忘録

2009年カレンダー

2008年3月3日月曜日

スティーヴン・キング作品がなかったのがCBS減益の原因

New York TimesにCBSという企業の2007年決算情報が掲載されました。スティーヴン・キングの名が出てくるので紹介します。


CBS's book publishing division Simon & Schuster reported a 24 percent decline in earnings on 4 percent lower revenues compared with a year ago, when the company had big-selling titles including 'Lisey's Story' by Stephen King.


CBSの出版部門"Simon & Schuster"は、1年前に比べて4パーセントの減収、利益は24パーセント減少した。1年前にはスティーヴン・キングの"Lisey's Story"など、よく売れたタイトルがあった



だからどうということもない話ですが。

2008年3月2日日曜日

「トム・クランシー meets スティーヴン・キング」がキャッチコピーのゲーム

Tom Clancy meets Stephen King
開発中のゲーム"Prototype"のキャッチコピーは、「トム・クランシー meets スティーヴン・キング」らしい。もちろんメーカーが勝手につけたキャッチコピーだろう。

Sierra一押しのタイトル「Prototype」のデモが,セッションで公開-4Gamers.net

このエントリーに関係のある部分を引用させてもらうと、


 PrototypeはカナダのRadical Entertainmentが開発している三人称アクションで,遺伝子操作で人間離れしたパワーと変身能力を獲得したけど記憶がなくなった男が主人公だ。失われた記憶を求めて戦いを続けるうちに,その背後にある巨大な陰謀に気づくというストーリーらしい。

 冒頭,主人公のAlex Mercerはビルの屋上に立っている。場所はニューヨークだ。彼はそこから人間離れしたジャンプをかまして地上に降り立つ。画面はかなり引き目で, Alexの姿も小さいが,町並みの作り込みや雰囲気は良い。道には歩行者が行きかい,タクシーやトラックなども走っている。そんな中,彼は特殊能力を発揮して腕を変形させ,刀のようにする。ちょっと「寄生獣」っぽい。とはいえ,敵らしい姿はない。どうするのかと思ってみていると,やにわにそこらへんの一般人を惨殺し始めるのだ。そのへんを歩いていた女性をつかみ上げて胴体を輪切りにし,道を渡っていた男性の首を引っこ抜き,止めに入った男を道に叩きつけて頭を踏み潰す。ほとんど(というか間違いなく)通り魔。
 ちなみに,筆者の周囲に座っていたのはほとんどがアメリカ人で,しかもゲーム開発者というやや特殊な人達。わけが分からないのは私と同じだが,「いいぞ,もっとやれ」と大喜び。大丈夫か?

 Tim氏によると,Alexのキャラクターは映画「スター・ウォーズ」のダース・モールや,トマス・ハリス作品のハンニバル・レクター博士などをイメージソースにしているとのことで,ちょっとばかり,なるほど。
 当然ながら,彼を抑えるために軍隊が出動するが,Alexは戦車のハッチをこじ開けて乗員をこま切れにし,ヘリコプターにはトラックを投げつけてぶつけ,そのへんの兵士は連続して輪切りにしてしまう。どう考えてもレーティングが気になるほどのバイオレンスぶりだが,そこへ,どこからともなく3匹のクリーチャーが現われてAlexに襲いかかってくる。
 というわけで,次はAlexと軍隊とクリーチャーによる三つ巴の戦いに。彼の運動能力はものすごく,ビルでもなんでも駆けあがり,どんなに高いところから飛び降りても平気である。軍隊は戦車や戦闘ヘリコプターなどを繰り出し,人々は逃げ出し,車は宙を舞う,というあたりでデモは終了した。
 メーカーのキャッチコピーの一つに「Tom Clancy meets Stephen King」というのがあるのだが,まさにそんな感じがしてくるデモだった。



上の説明からトム・クランシーらしい部分を引くと、残りは

「そのへんを歩いていた女性をつかみ上げて胴体を輪切りにし,道を渡っていた男性の首を引っこ抜き,止めに入った男を道に叩きつけて頭を踏み潰す。ほとんど(というか間違いなく)通り魔。」

とか、

「Alexは(略)乗員をこま切れにし,(略)そのへんの兵士は連続して輪切りにしてしまう。どう考えてもレーティングが気になるほどのバイオレンスぶりだが,そこへ,どこからともなく3匹のクリーチャーが現われてAlexに襲いかかってくる。」

になるけど、このあたりが「スティーヴン・キングらしい」ってことなんだろうか?

「Prototype」は2008年発売予定。デモはXbox360で行われた。ただし、日本での発売は未定。


Amazon.com:Stephen King's F13

↑スティーヴン・キングが関わったゲーム? よく知らないけど。