2008年3月19日水曜日

アーサー・C・クラーク生前語る「わたしは再びこの世に存在するかもしれない」


SF作家、アーサー・C・クラークが2008年3月19日死亡した。コロンボ(スリランカ)発のAP通信が伝えた。


Arthur C. Clarke, Science Fiction Writer, Dies at 90 -NewYorkTimes


アーサー・C・クラーク死去については各ニュースサイトを見てもらうとして、ニューヨークタイムズのウェブサイト掲載のAP通信記事にスティーヴン・キング・ファンにとって印象深く、かつ日本のニュースサイトからは完全に無視されている文があったので紹介します。

以下、ニューヨークタイムズ(上のURL)より

(前略)
In an interview with The Associated Press, Clarke once said he did not regret having never followed his novels into space, adding that he had arranged to have DNA from strands of his hair sent into orbit.

"One day, some super civilization may encounter this relic from the vanished species and I may exist in another time," he said. "Move over, Stephen King."


AP通信との生前のインタビューでクラークは、「自分の小説を宇宙に送らなかったことを後悔していない」と述べた後、こう付け加えた。「髪の毛からとったDNAを軌道に送る手配は済んでいる。」

「遠い将来のいつか、超文明がこの絶滅した種の遺物を発見し、わたしは再びこの世に存在するかもしれない。」「私に譲ってくれよ、スティーヴン・キング。」



SF界の巨匠だけあって、来世への期待の仕方も科学的に発想が飛んでる。(3月20日追記:下に訂正あり)


http://www.clarkefoundation.org/


2008年3月19日追記
余談だが、スティーヴン・キングの「ゴールデンボーイ」、「刑務所のリタ・ヘイワース」、「ジャック・ハミルトンの死」などの訳者である浅倉久志氏(本名、大谷善次)の「浅倉久志」はアーサー・C・クラークから取ったらしい。

3月20日追記:訂正
上のNewYorkTimes の記事の
"Clarke once said he did not regret having never followed his novels into space, adding that he had arranged to have DNA from strands of his hair sent into orbit."
とあるところは、後発のおなじAP通信の(文章が追加された)記事では
"Clarke said he did not regret having never traveled to space himself, though he arranged to have DNA from his hair sent into orbit."
となっていて、「自分の小説を宇宙に送らなかったことを後悔していない」から、「宇宙へ行ってみなかったことを後悔していない」に訂正、変更されています。

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