Nightshade Booksという出版社から今年9月30日に発売される予定の"The Living Dead"というペーパーバックに
スティーヴン・キングの「自宅出産(原題;Home Delivery)」と
ジョー・ヒルの「Bobby Conroy Comes Back From the Dead」が収録される模様。
過去に発表されたゾンビ小説を集めたアンソロジーなので新作ではないですが、部数限定でない本に
スティーヴン・キングと
ジョー・ヒルの小説が一緒に掲載されるのはこれが初めてでは。(複数バージョンで計1450部限定の
Postscripts#10に
スティーヴン・キングの「Graduation Afternoon」と
ジョー・ヒルの「Thumbprint」が収録されたことはある。Postscripts#10は限定版と言っても「
1000部限定サインなしハードカバー版」はまだ在庫があるようですが。)
Nightshade Books 社のサイトThe Living Deadの詳細 - Nightshade Books
The Living Dead;
34編を収録
トレード・ペーパーバック
500ページ
$15.95
わたしの手元にあるものではキングの「Different Seasons」が(マス・マーケット版ぺーパーバックですが)ちょうど500ページです。
The Living Dead -Amazon.comから引用
"When there's no more room in hell, the dead will walk the earth!" From White Zombie to Dawn of the Dead, Resident Evil to World War Z, zombies have invaded popular culture, becoming the monsters that best express the fears and anxieties of the modern west. Gathering together the best zombie literature of the last three decades from many of today's most renowned authors of fantasy, speculative fiction, and horror, including Stephen King, Harlan Ellison, Robert Silverberg, George R. R. Martin, Clive Barker, Poppy Z. Brite, Neil Gaiman, Joe Hill, Laurell K. Hamilton, and Joe R. Lansdale, The Living Dead covers the broad spectrum of zombie fiction.
キングの「自宅出産」は「ヘッド・ダウン」(文芸春秋)、「いかしたバンドのいる街で」(文春文庫)所収。また、「ホーム・デリヴァリー」というタイトルで「死霊たちの宴」(創玄推理文庫)にも収められている。
「いかしたバンドのいる街で(文春文庫)」の「スティーヴン・キングによる作品解説」によると「自宅出産」は、「ジョン・スキップとクレイグ・スペクターのコンビ(中略)が、ジョージ・ロメロのゾンビ三部作映画(中略)に登場するゾンビたちがもし地球を征服したらどうなるかというテーマのもと、さまざまな作家の作品を結集するテーマ・アンソロジー、『死霊たちの宴』の企画を思いついた。このコンセプトに火をつけられて(中略)できあがった」というから由緒正しいゾンビ小説です。
ジョー・ヒルの「Bobby Conroy Comes Back From the Dead」は短編集「20th Century Ghosts」所収。ただし
WikipediaによるとUK版の2年後に出版のUS版から「20th Century Ghosts」に追加されたようです。
楽しいアンソロジーになりそうですが、果たして翻訳されるでしょうか?