ジョー・ヒルの長編第2作"Horns"が2010年2月16日に発売予定です。PS Publishing から出版予定のジョー・ヒルのサイン入り"Horns"限定版は「スリップケース版」と「トレイケース版」の2種類が用意されていますが、通常版でカットされた1章が「トレイケース版」にだけ収録されるようです。
スリップケース版(500部限定、120ドル、約1万1000円、ジョー・ヒルのサイン入り)
トレイケース版(200部限定、320ドル、約2万9000円、ヒルとヴィンセント・チョンのサイン入り)
(VJ Books では、ジョー・ヒルのサイン入り北米通常版の予約を受け付けています。価格は 29ドル99セント。)
ヴィンセント・チョンは、"Horns"限定版のカバーイラスト(上の画像)と挿絵を提供しています。日本語版の長編「ハートシェイプト・ボックス」(の新表紙)と短編集「20世紀の幽霊たち」がどちらも現在、ヴィンセント・チョンのイラストをカバーイラストに採用していることでもおなじみのアーティストです。
スリップケース版は、ヴィンセント・チョンによるカラー挿絵4枚を収録、表紙そのもの(ジャケットをはがした板)にも表紙イラストが印刷?されている模様。
トレイケース版は、スリップケース版の4枚にもう1枚加えた5枚の挿絵入り。カバーイラストはスリップケース版と違うものを採用しているようです(スリップケース版と同じイラストが表紙板に印刷されている)。そして通常版未収録の、カットされた1章もこのトレイケース版にだけ収録されるとのこと。
ジョー・ヒルの公式サイト Joe Hill Fiction の1月8日の記事によると、トレイケース版だけに収録されているこの章は、Horns に結局出てこない人物についてのものだそうで、"The Surrealist's Glass"という未完の、実質的に Horns の元となった小説の1章であるらしいです。このボーナス章に関するジョー・ヒルのイントロダクションもついているようです。
PS Publishing will be including a chapter from The Surrealist’s Glass, and a chapter from an earlier draft of HORNS, featuring a character who was dropped from the book. There will also be a brief introduction to the bonus materials, titled “Fucking Up.”
ちなみに Horns - Wikipediaによると、"The Surrealist's Glass"(「シュールレアリストの水晶球」?)は、「人の秘密を見ることができるレンズ(lens)を所有することになった人物が主人公」だった作品で、「人の秘密を知ることができる能力を突然獲得する」という設定は Horns にも受け継がれているのですが、「シュールレアリスト」「人の秘密を知る」というのが『悪霊の島』を想起させて興味深い。
(以前、「Horns は 2月9日発売」と紹介しましたが、Joe Hill Fiction などによると16日発売が正しいです。キンドル版も同日発売の予定です。)
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