2010年1月1日金曜日

S・キングが選ぶ2009年ベスト映画は「ハート・ロッカー」(日本公開は 2010年3月6日)

EW.com にスティーヴン・キングが選んだ2009年の映画ベスト10が掲載されています。

Stephen King: Top 10 films of '09 - EW.com

2009年の映画は総合的に見て2008年より良かったと書いています。以下、トップ10。日本語公式サイトか YouTube の予告編にリンクしています。


原題(日本版タイトル)、日本公開日/公開予定日
10. 2012(2012)、2009年11月21日
9. FANTASTIC MR. FOX 不明
8. サブウェイ123 激突 2009年09月04日
7. LAW ABIDING CITIZEN 不明
6. DISTRICT 9(第9地区) 2010年ゴールデンウィーク
5. THE READER (愛を読むひと) 2009年6月19日
4. DISGRACE 不明
3. THE ROAD 不明
2. THE LAST HOUSE ON THE LEFT 不明
1. THE HURT LOCKER(ハート・ロッカー) 2010年3月6日

1位の『ハート・ロッカー』については、「爆弾処理というのは戦争映画になくてはならない要素の一つだが、その恐ろしい実態をこの映画ほど詳しく描いたものは他にはないだろう。同時に極めて緊張感に満ちた映画である。以前『ハートブルー』で青年たちの破壊的衝動を見事に描いたキャスリン・ビグロー監督は、『ハート・ロッカー』で危険と暴力に満ちた仕事の麻薬的な魅力を見事に表現した。政治家がなぜ簡単に戦争マシーンを作り上げることができるのか知りたいなら、この映画にすべて描かれている。」(超訳)としています。キングは基本、戦争反対論者でイラク戦争なども開戦反対を表明していたし、新作長編"Under the Dome"もブッシュとチェイニーをモデルに(もちろん悪役で)政治的な批判も込めて書き上げたばかりでもあったので、ちょうどぴったり嗜好に合ったというところでしょうか。


「ハート・ロッカー」は日本でも劇場公開されるようだから良いとして、2,3,4位の公開日は不明。3位「ザ・ロード」(「ノーカントリー」と同じコーマック・マッカーシー原作)は大丈夫だろうけど。

キングが「『羊たちの沈黙』に引けを取らない」としている 2位の THE LAST HOUSE ON THE LEFT は、1972年の映画「鮮血の美学」のリメイク。アメリカでは09年3月13日公開だが、日本での予定がまだ聞こえてこないということは、劇場公開されないのでしょうか。

4位"DISGRACE"はノーベル文学賞受賞者 J.M.クッツェー「恥辱」が原作。小説はつまらなかったので、「恥辱」はどうでもいいが。7位の"LAW ABIDING CITIZEN"は映画館で見たい。

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