2010年1月17日日曜日

スティーヴン・キングとジョー・ヒルの親子初共作"Throttle"、白石朗・訳でもうすぐ読める!?

スティーヴン・キングとその息子ジョー・ヒルの初めての共作 Throttle(スロットル) が今年中にも日本語で読めるかもしれません。推測なのであまり期待し過ぎないでほしいのですが。

ネタ元はこちら
珍しく(そうでもないか)ただの雑記 - 海を渡って――翻訳小説紹介
白石朗氏のツイッターのつぶやきのひとつに「そっくりさんな親子」とありますが、もしかしてキングとヒルのことか。「そっくりさんな親子」ときくと思い浮かぶのは「キングとヒル」それか「R・マシスンとR・クリスチャン・マシスン」のツーペア。マシスンのトリヴュートアンソロジー(キングとヒルの共作が所収)は小学館から刊行予定と聞くので、そのためのものか。と妄想しているのですが、もしキングとヒルの作品が白石朗氏の翻訳となれば最高の組み合わせではありませんか。


Throttle は、2009年2月に発売されたリチャード・マシスンのトリビュート作品集"HE IS LEGEND"に収録された作品です。「このミス2009 - quadrillepadの日記」によると、
毎年楽しみにしている「我が社の隠し玉」ですが、(略)、小学館から出るリチャード・マシスンのトリビュート作品集、(略)ぐらいかな。
ということで、"HE IS LEGEND"の日本語版が今年中に出版されるっぽい。


さらに、"Throttle"の映画化権が売れたことを伝える 08年6月の Variety 誌の記事は、「(原著で)60ページの中篇」と紹介していました。そして下の画像は、キングとヒル両方の翻訳を手がける白石朗さんが1月14日にツイッターに投稿した内容(http://twitter.com/R_SRIS/status/7747237854)。


「親子」「初共作」「中篇」というのは"Throttle"の条件にぴったり合う。「そっくりさんな親子」というのも、キングとヒルがともにホラー作家であり、作品中にミュージシャンの名前を頻繁に登場させる音楽好きであり、小説の映画化権は次々に売れていき、グラフィックノベルの分野にも進出しており、ひげを伸ばすときはデザインせずにぼうぼうと伸ばすところまで同じなことを思いつくわけです。


というわけで、白石さんが"Throttle"を訳し終えたことはほとんど確実であり、今年中に出版されそうなマシスン・トリビュート・アンソロジーに収録されて、意外に早く読めることになりそうだ、と考えています。


"Throttle"は、リチャード・マシスンの「激突!」(原題: Duel)にインスパイアされた小説。かんたんなあらすじは広告の下に書きました(たった一行ですが、ネタバレ注意)。"Throttle"と"Duel"とを収めたオーディオ版が、"Road Rage"というタイトルで発売されています。


過去記事:
ジョー・ヒル長編第2作 Horns、マンダレイが映画化予定
ジョー・ヒルのグラフィックノベル映画化か



「バイクで走る親子(モーターサイクルギャングのメンバー)が、18輪巨大トレーラーに砂漠で追い掛け回される」という話のようです。

0 件のコメント: