2009年10月10日土曜日

「悪霊の島」のトリビア

すこし忙しくてまだ「悪霊の島」の上巻も読み終わってないのですが、発売から2週間もたっていることですし、読み終わっている人向けに小ネタをひとつ。訳者の解説とかぶっていたらごめんなさい。

広告の下に続きます。いちおうネタバレ注意。



「悪霊の島」は Duma Key の日本語訳ですが、Duma Key の発売後に「主人公、エドガー・フリーマントル(Edgar Freemantle)の姓が、『ザ・スタンド』の"マザー"・アビゲイル・フリーマントルと同じだけど、ふたりに何か関係があるの?」という質問が StephenKing.com の掲示板に投稿されました。

で、キングの回答がこちら。

I recently sent this thread to Steve to read and he asked me to post this message:

Several astute readers have commented on Edgar's last name. The answer is yes, of course he is related to Abagail Freemantle. He is in fact her great-great-grandson. (One has to remember, however, that the Abagail Freemantle readers know existed in an alternate Stephen King universe....call in the Stand-verse.) He has no idea of his Afro-American heritage.
Steve

何人もの注意深い読者からエドガーの姓について質問をもらった。答えはもちろん「イエス」だ。彼とアビゲイル・フリーマントルとの間に関連はある。エドガーはアビゲイルの孫の孫だ(ただし読者の知るアビゲイル・フリーマントルは私の創造したもうひとつの世界、スタンド・ヴァースに存在していたことに留意してほしい)。エドガーは自分に伝わった黒人アメリカ人の系譜について何も知らない。


というわけで、エドガーは(私たちの知らない)マザー・アビゲイルの子孫だそうです。

4 件のコメント:

T_GYOUTEN さんのコメント...

はじめまして、T_GYOUTENと申します。始めて寄らせて頂いたのですが、すごいブログですね。私も、長年のキングファンで、The Standがなかなか翻訳されないのに、業を煮やし40歳を前にして英語の独学に入り、よくは分からないまでも、原書がなんとか読めるようになり、それ以来結構原書でキングを読んでいます。
話は変わりますがamazon kindleが日本でも使用可能になるということで、先日さっそく注文してしましました。楽しみです。

HARADA さんのコメント...

原書でも読んでるなんてすごいですね。私が原書で最後まで読んだのは、5冊10数作品(Different Seasons と投げ出した短編集を含むから)ぐらいです。

わたしが次に挑戦するのは、11月発売でコレクターズセットを予約済みの Under the Dome です。読みきれるか自信はないですけどね。1000ページもありますから。がんばります。



またこのすごいブログを見に来てください。あ、このブログがすごいのではなくて、ほぼ毎日更新してもネタが尽きないキングがすごいんですけど(最近は更新遅れ気味ですし)。

T_GYOUTEN さんのコメント...

私もUnder the Dome 予約しました。(普通のハードカバーですけど。)kindle版も出たら、購入しようかと思ってます。(洋書のハードカバーを呼んでいると、本を読んでいるのか、筋力トレーニングをしているのか分からなくなることがあります。)また、ちょくちょくのぞかせて頂きます。今後ともよろしくお願いします。

HARADA さんのコメント...

筋トレ(笑)確かに。Under the Dome は特にですね。

こちらこそよろしくお願いします。