『聖者は口を閉ざす』リチャード・プライス・著、白石朗・訳
文藝春秋から引用
■内容紹介■
非行少年を救おうとした高校教師が襲撃された。口を閉ざす教師は誰を守っているのか? 米読書界が絶賛する感動大作。映画化予定
あのスティーヴン・キングが絶賛を惜しまず、ベストセラー作家エルモア・レナードも羨望する骨太の力作の登場です。
ニュージャージーの煤けた団地の町で、荒れた若者を更生させるため献身的な活動を続けていた教師が何者かに暴行を受けた。重体の身ながら、その教師は犯人の正体に口を閉ざし、告訴も拒否した。彼は何を隠し、誰を守ろうとしているのか?
宮部みゆきさんの『理由』や高村薫さんの『照柿』を彷彿させる重厚な犯罪文学。読み応えのある小説をお望みのかたに自信をもっておすすめします。
『聖者は口を閉ざす』の原題は"Samaritan"。サマリア人-Wikipediaと「宮部みゆきさんの『理由』を彷彿とさせる」とあれば本の主題がよくわかる。
ちなみに原著につけられたスティーヴン・キングのコメントは、
"Samaritan blew my mind....An absolutely riveting story. The reader is hooked from the first page."リチャード・プライスのインタビュー--Powells.comより
ところでスティーヴン・キングによるリチャード・プライスへの賞賛はこの本に対してだけでないようだ。
キングは EntertainmentWeekly のコラム"The Pop of King"でドラマ"The Wire" を取り上げ素晴らしい出来のドラマとしているが、、
his gifted co-conspirators (they include novelists Richard Price, George Pelecanos, and Dennis Lehane)としており、リチャード・プライスその人を才能ある人物と認めているようである。
Stephen King on the brilliant new season of "The Wire"|EW.com
余談ですがスティーヴン・キングが絶賛し、リチャード・プライスが(『ミスティック・リバー』や『愛しき者はすべて去りゆく/ Gone,Baby,Gone』のデニス・レヘインも)脚本に加わっているこのドラマ"The Wire"は、今年2008年5月3日からSuper! drama TVでシーズン1が放送開始されるようです。
Super! drama TV|速報The Wire 放送決定
聖者は口を閉ざす-Amazon.co.jp
↑3675円は高価すぎる。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)-Amazon.co.jp
↑ルヘインかレヘインかどっちがより正確な発音なんでしょう。
追記
リチャード・プライスというのは脚本家として有名なんですね。
ランダムウォークな日々:"Child 44"映画化決定
3 件のコメント:
はじめまして。
アクセス解析をたどって来てしまいました。「ランダムウォークの日々」のquackと申します。リンクを張っていただき、ありがとうございました。リチャード・プライスは"Clockers"という彼が書いた小説と、それがスパイク・リーによって映画化された時の脚本とで一番知られているみたいです。
ブログを拝見いたしましたが、キングについて細大漏らさず情報を集めておられるのに感動しました。私も時々公式ページを覗いてネタ探しをするんですけど、とてもかないません。出来ましたら、うちのブログの<リンク集>に登録させていただきたいのですが、構いませんでしょうか?
quackさん、コメントありがとうございます。
「ランダムウォークな日々」はいつも拝見しています。そこからのリンクの依頼をいただけるとはとても嬉しく思います。わたしのブログからもリンクして相互リンクとしてお受けします。
「クロッカーズ」ですが、マーティン・スコセッシも製作に関わっているようで。どうも私の好きなタイプの映画のようです。一度観てみようと思います。
haradaさん
ありがとうございます。
では、さっそくリンクを貼らせていただきます。
私もスティーヴン・キングの愛読者なもんで、ちょくちょく来させていただきます。
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