2008年4月26日土曜日

「消失点、暗黒の塔」SFマガジン2008年6月号

以前こんなのを書いたんですが。

日本SF評論賞特別賞にダーク・タワーが!
2007年12月13日、日本SF作家クラブ主催の第3回日本SF評論賞が発表され、評論賞に宮野由梨香さんの<光瀬龍『百億の昼と千億の夜』小論旧ハヤカワ文庫版「あとがきにかえて」の謎>が、選考委員特別賞に藤田直哉さんの<消失点、暗黒の塔――『暗黒の塔』V部、VI部、VII部を検討する>が選出された。
「暗黒の塔」はスティーヴン・キングの Dark Tower です。この「消失点、暗黒の塔」が掲載されたS-Fマガジン2008年6月号が昨日25日に発売されました。

S-Fマガジン2008年6月号、ダーク・タワーの評論が掲載

ダーク・タワーの大部の評論は「ダーク・タワーVII―暗黒の塔〔下〕―」巻末の風間氏によるもの以来でしょう。というわけで皆さん、買ってもいいし、立ち読みでもいいですが絶対読みましょう。ちなみに私はまだ読んでないです。立ち読みするつもりでしたが、24日の「PLAYBOY日本版、本日発売」の広告で「スティーヴン・キングの Mute の翻訳出てるかな」と思った時点で忘れた。(2008年4月29日追記 「消失点、暗黒の塔」は20ページ、うち本文17ページ)


藤田さんのブログ「the deconstruKction of right」の「「消失点、暗黒の塔」掲載」には
  SFマガジン6月号に掲載されました。せっかくなので、このエントリを開放するので、質問、ツッコミ、反論、意見、苦情、激励、などなど、ご意見がありましたらお気軽に書き込んでいってください。できるだけ返事もいたします。
とある。ゴールデンウィークはここで議論を深めてダーク・タワーをもっとよく理解するというのもありですな。

余談ですが、ブログを読む限り藤田さんはおそらく私と同い年か1才違うぐらいだと思います。頑張ってるなぁ。

余談2、第3回日本SF評論賞の宮野由梨香さんの<光瀬龍『百億の昼と千億の夜』小論旧ハヤカワ文庫版「あとがきにかえて」の謎>は、「阿修羅王は、なぜ少女か」に改題(?)されてS-Fマガジン2008年5月号に掲載されました。このS-Fマガジン2008年5月号に「受賞したキングの『ダークタワー』論「消失点、暗黒の塔」の選評が掲載されています。」とのこと。


余談3、S-Fマガジンの表紙上部に「アメリカ・ファンタジイ&SF誌特約」とあるのは、「Fantasy and Science Fiction」のことですよね。

今年2008年11月発売のスティーヴン・キングの新しい短編集「Just After Sunset」に収録される「The New York Times at Special Bargain Rates」がF&SF誌の2008年10月号ぐらいに掲載される予定という話ですが、その邦訳がS-Fマガジンに掲載されることはあるのでしょうか。

スティーヴン・キング作品のF&SF誌→S-Fマガジンの例としては、「The Night of the Tiger」→「夜の虎SFマガジン272号)」がある(翻訳作品集成参考。その道を辿らなかった作品もあるのだが)。

短編集「Just After Sunset」の邦訳より先に「The New York Times at Special Bargain Rates」の邦訳だけ出してくれないかな。それでも「Just After Sunset」には未訳の短編が8編残るのだから。


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