2008年4月30日水曜日

「デッド・ゾーン」は最高の小説 by ジョー・ヒル

ジョー・ヒルが自分のオフィシャルサイトで、スティーヴン・キングの"The Dead Zone"を"All Time Favorites" の5冊のうちの1冊に挙げています。Recommended : Joe Hill Fictionの上から4分の3ぐらいのところ。

"The Dead Zone is one of the finest stories of the supernatural ever written, and certainly one of the most moving."「デッド・ゾーンはスーパーナチュラル小説で最高の作品のうちの1つであり、最も感動する作品のうちの1つ」としている。


この"All Time Favorites" は「私に小説を書きたいと思わせた本であり、わたしが世界で最も気にかけている本であり、わたしの内面風景に最も深い溝を刻んだ本」とジョー・ヒルが紹介している本である。

"All Time Favorites"に挙げられている他の4冊は
The Collector by John Fowles.
The House With A Clock In Its Walls by John Bellairs.
The Fixer by Bernard Malamud.
Lonesome Dove by Larry McMurtry.


ジョー・ヒルは
"The collector" - 「羊たちの沈黙」は抗いがたい魅力を持ったスリラーだが、このトマス・ハリスの傑作が"The Collector"を意識している事はあまり知られていない。

あと3つは面倒なので省略。


また、上の5冊に加えてさらに5冊を挙げてトップ10としている。その5冊は以下の通り。
The Lord of the Flies by William Golding.
Of Mice and Men by John Steinbeck.
The League Of Extraordinary Gentlemen, vol. 1 by Alan Moore & Kevin O’Neill
Something Wicked This Way Comes by Ray Bradbury.
The Adventures of Sherlock Holmes by Arthur Conan Doyle.

父親の本棚の中にあった作品が多いが当然だろう。

2008年4月29日火曜日

クラプトンの自伝にスティーヴン・キングが

4月24日に発売された本「エリック・クラプトン自伝」の帯(裏表紙側)にスティーヴン・キングのコメントが添えられている。
イースト・プレス社のサイトより引用
エリック・クラプトン自伝
著者: エリック・クラプトン 訳:中江昌彦
「すべてを語れるときを、私は待っていた。」
定価 2940円(本体2800円+税5%)
ISBN 9784872578867

全米60万部突破!

ロック・ミュージシャンの自伝では、ボブ・ディランを抜いて歴代No.1

親友G・ハリスンの妻との恋、息子の死、
ドラッグとアルコールに溺れた日々……
苛酷で数奇な音楽人生を赤裸々に綴った、
最初で最後の自叙伝。

クラプトンが彼の持てるすべてを注ぎ込んで書いたことが、この本のすごいところだ。
---スティーブン・キング

「ファンであってもなくても関係ない。
本書は芸術と廃退と救済を描いたひたすら面白い物語なのだから。」
---ロサンゼルス・タイムズ

元ネタはこちら。New York Times にキングが寄せた書評です。

Music Issue: Slowhand by Stephen King
It’s not lack of will or effort; Clapton does the best he can with what he has, and the result is an honorable badge of a book.


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2008年4月27日日曜日

「おもろ怖いおっさんの素顔とは」

「この映画がすごい」2008年6月号(4月21日発売)に「スティーブン・キング映画の肝」という特集が掲載されています。特集といっても4ページですが。(画像の一番下の真ん中)

この映画がすごい2008年6月号表紙画像

特集1ページ目のタイトル上に書いてある「おもろ怖いおっさんの素顔とは」というのがスティーヴン・キングの本質をよく表していて感心する(この表紙は買うのが恥ずかしい)。

2008年4月26日土曜日

「消失点、暗黒の塔」SFマガジン2008年6月号

以前こんなのを書いたんですが。

日本SF評論賞特別賞にダーク・タワーが!
2007年12月13日、日本SF作家クラブ主催の第3回日本SF評論賞が発表され、評論賞に宮野由梨香さんの<光瀬龍『百億の昼と千億の夜』小論旧ハヤカワ文庫版「あとがきにかえて」の謎>が、選考委員特別賞に藤田直哉さんの<消失点、暗黒の塔――『暗黒の塔』V部、VI部、VII部を検討する>が選出された。
「暗黒の塔」はスティーヴン・キングの Dark Tower です。この「消失点、暗黒の塔」が掲載されたS-Fマガジン2008年6月号が昨日25日に発売されました。

S-Fマガジン2008年6月号、ダーク・タワーの評論が掲載

ダーク・タワーの大部の評論は「ダーク・タワーVII―暗黒の塔〔下〕―」巻末の風間氏によるもの以来でしょう。というわけで皆さん、買ってもいいし、立ち読みでもいいですが絶対読みましょう。ちなみに私はまだ読んでないです。立ち読みするつもりでしたが、24日の「PLAYBOY日本版、本日発売」の広告で「スティーヴン・キングの Mute の翻訳出てるかな」と思った時点で忘れた。(2008年4月29日追記 「消失点、暗黒の塔」は20ページ、うち本文17ページ)


藤田さんのブログ「the deconstruKction of right」の「「消失点、暗黒の塔」掲載」には
  SFマガジン6月号に掲載されました。せっかくなので、このエントリを開放するので、質問、ツッコミ、反論、意見、苦情、激励、などなど、ご意見がありましたらお気軽に書き込んでいってください。できるだけ返事もいたします。
とある。ゴールデンウィークはここで議論を深めてダーク・タワーをもっとよく理解するというのもありですな。

余談ですが、ブログを読む限り藤田さんはおそらく私と同い年か1才違うぐらいだと思います。頑張ってるなぁ。

余談2、第3回日本SF評論賞の宮野由梨香さんの<光瀬龍『百億の昼と千億の夜』小論旧ハヤカワ文庫版「あとがきにかえて」の謎>は、「阿修羅王は、なぜ少女か」に改題(?)されてS-Fマガジン2008年5月号に掲載されました。このS-Fマガジン2008年5月号に「受賞したキングの『ダークタワー』論「消失点、暗黒の塔」の選評が掲載されています。」とのこと。


余談3、S-Fマガジンの表紙上部に「アメリカ・ファンタジイ&SF誌特約」とあるのは、「Fantasy and Science Fiction」のことですよね。

今年2008年11月発売のスティーヴン・キングの新しい短編集「Just After Sunset」に収録される「The New York Times at Special Bargain Rates」がF&SF誌の2008年10月号ぐらいに掲載される予定という話ですが、その邦訳がS-Fマガジンに掲載されることはあるのでしょうか。

スティーヴン・キング作品のF&SF誌→S-Fマガジンの例としては、「The Night of the Tiger」→「夜の虎SFマガジン272号)」がある(翻訳作品集成参考。その道を辿らなかった作品もあるのだが)。

短編集「Just After Sunset」の邦訳より先に「The New York Times at Special Bargain Rates」の邦訳だけ出してくれないかな。それでも「Just After Sunset」には未訳の短編が8編残るのだから。


2008年4月25日金曜日

スティーヴン・キングが朗読会で上院議員候補を応援

スティーヴン・キングが参加する朗読会(2008年6月7日)のお知らせ
StephenKing.comによると、スティーヴン・キングも参加する朗読会が6月7日に行われる予定。

Reading with Stephen King, John Grisham & Tess Gerritsen in Bangor, ME June 7, 2008

トム・アレン現下院議員の上院選出馬を応援する目的で開かれるイベントです。スティーヴン・キング、ジョン・グリシャム、テス・ジェリッツェンの作家三人が出席するカクテルレセプションが行われ、そのあと会場を移して作家三人の朗読会+この選挙の重要性について語るそうです。朗読される作品はそれぞれの最近の作品とのこと。

上のリンク先ページでスティーヴン・キングは「過去8年間のアメリカの政治状況は極めて悪かった。アメリカには変化が必要で、トム・アレンを上院に送ることはその最初のステップになる」と述べています。ちなみにスティーヴン・キングは大統領選ではバラク・オバマを支持しているようです(Stephen King backing Barack Obama.)。


チケット
25ドル/朗読会のみ
250ドル/カクテルレセプション出席と朗読会の優先座席
500ドル/カクテルレセプション出席(サイン本1冊付き)と朗読会の優先座席
1000ドル/カクテルレセプション出席(サイン本1冊+作家と写真撮影)と朗読会の優先座席
2300ドル/カクテルレセプション出席(サイン本1冊+作家と写真撮影)と朗読会の優先座席
4600ドル/カクテルレセプション出席(サイン本1冊+作家と写真撮影)と朗読会の優先座席

1000ドル、2300ドル、4600ドルがどう違うのかは不明。250ドル払ってカクテルレセプションに出てもサインをもらうのはダメなんでしょうか。

チケット購入ページ(朗読会のみ)
チケット購入ページ(朗読会とカクテルレセプション)


チケット購入ページではイベントをThree Best-Selling Authors, One Night Onlyと紹介しておきながらそのすぐ下では"Stephen King Event"とだけ説明しているのが面白い。

テス・ジェリッツェンって誰だという方はこちら(Amazon.co.jp)。

2008年5月15日追記
このイベントは中止または延期になりました。詳しくは「Discussion on Writing with Stephen King その2」を参考。

2008年4月24日木曜日

米国人が好きな本、「ザ・スタンド」が5位

以前スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室米国人が好きな本、1位は「聖書」!?でも取り上げられていた話ですが、全米の成人を対象にした調査でスティーヴン・キングの「ザ・スタンド」が上位にランクインしています。

Poll: Bible is America's favorite book - USATODAY

アメリカ人の好きな本ベスト10(総合)は
1位「聖書」
2位「風と共に去りぬ」
3位「指輪物語」
4位「ハリー・ポッター」
5位「ザ・スタンド」
6位「ダ・ヴィンチ・コード」
7位「アラバマ物語」
8位「天使と悪魔」
9位「肩をすくめるアトラス」
10位「ライ麦畑でつかまえて」

「ザ・スタンド」が5位。ファンとして単純に嬉しいです。


テレビニュースのニューヨーク中継で「グラフィック・ノベル化された『ザ・スタンド』を求める人たちでこんなに行列が出来ていまーす」というのを見たいですがそれはないか。

2008年4月23日水曜日

「ミスト」の招待状が届きました

4月22日
今日家に帰ったら「ミスト」の試写会招待状が届いていました。

4月28日に大阪のリサイタルホールで行われる試写会のものです。

見てきます。

2008年4月22日火曜日

「ザ・スタンド」グラフィック・ノベルは全24冊?

根拠がない話なんですが。

Mainstream Readers and Future Formats
By: Kurt Amacker

Marvel will adapt Stephen King's 1978 post-apocalyptic novel, The Stand, into a 24-issue maxi series.

「ザ・スタンド」のグラフィックノベルが24冊シリーズだとしている。

この記事以外に「ザ・スタンド」コミック版が全24冊としている記事はなく、またこの記事が何を根拠に24巻と言うのか示されていないのですが「ザ・スタンド」の小説の分量からすると24冊ぐらいになってもおかしくないかと。仮に全24冊、1冊4ドル(ダークタワー・コミック版が1冊3.99ドル)だとしたら計96ドル、約1万円ですよ。高価すぎる。(ま、24冊だったらの話で、それも1度にまとめて出版されるわけでもないですが。)

2008年4月20日日曜日

「ミスト」試写会北海道追加

「ミスト」
北海道試写会
5月1日UHB映画試写会650名
共済ホール(札幌市中央区北4条西1丁目)。18:00開場 18:30開映

北海道での試写会は4月30日にHTB映画試写会650名を既にお知らせしましたが、これと合わせると1300名招待といううらやましいことになっています。

2008年4月18日金曜日

ミック・ギャリスが「骨の袋」を映画化

スティーヴン・キング原作「骨の袋」映画化オフィシャルサイトとされていたページonMySpace

スティーヴン・キング著「骨の袋」の映画化の話はミック・ギャリス監督で2009年公開でほぼ決定のようです。

Bag of Bones the Movie - MySpace.com

以前からミック・ギャリスが「骨の袋」を映画化するという話があったようですが(スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室|「骨の袋」も映画化か!?を参照)、今回ミック・ギャリスがFANGORIA.comの4月8日付の記事で「骨の袋」について語るのと前後して、IMDbにBag of Bones (2009)のページが追加されました。


IMDbによると、

来年2009年公開
監督:ミック・ギャリス
脚本:Matt Venne
製作:Mark Sennet(デスペレーションのexecutive producer)
製作:Peter R. McIntosh(ザ・スタンドのsupervising producer)
制作費:15億円/Budget $15,000,000 (estimated)
らしいです。

骨の袋〈上〉 (新潮文庫)-Amazon.co.jp


追記
このエントリーを最初に書いたときはIMDbのBag of Bones(2009)のページでオフィシャルサイトとして紹介してあるMySpace.com上のBag of Bones the Movieについてのべましたが、これはオフィシャルサイトでなくファンサイトらしいです。

Lilja Libraryに「Bag of Bones the Movieがオフィシャルサイトとして紹介してあるよ」とメールしたら、「これはオフィシャルサイトではない。ミック・ギャリスからファンが作ったサイトだと教えてもらった。」と返ってきました。

IMDbでなぜオフィシャルサイトとして扱われたのかは不明です。

2008年4月17日木曜日

The Dark Tower-Official Site 新サイト完成

「ダークタワー」オフィシャルサイト(新デザイン)のTOPページスティーヴン・キングのオフィシャルサイト、StephenKing.com が新サイトへ移行することがアナウンスされていますが、先にThe Dark Tower - Official Web Siteの新サイト(StephenKing.com の一部)が完成した模様。

The Dark Tower - Official Web Site




スティーヴン・キングのオフィシャルニュースレター1986年4月Vol.2No.4興味深いのはTop > Miscellany > Castle Rock News Interview (March 1989) 。スティーヴン・キングのインタビュー記事が掲載されているが、これはもしかして1985年から1989年まで発行されていたというスティーヴン・キングのオフィシャルニュースレター Castle Rock: The Stephen King Newsletterからの転載なのだろうか? (右の画像は某サイトからのコピー、Vol.2,No.4、1986年4月発行)





スティーヴン・キングのオフィシャルサイトの掲示板の「ダークタワー」スタイルまたもう一つオフィシャルサイトに変更があり、StephenKing.comのメッセージボードで「ダークタワー」風のデザインを選べるようになりました。

「ダークタワー」スタイルのメッセージボード

オリジナルページでは、ページ下部左のプルダウンメニューから"The Dark Tower(Fixed Width)を選択して変更できます。


ちなみに、旧デザインのThe Dark Tower - Official Web Siteは新デザインサイトが同じURLを使用したため、もはや閲覧不可能のようです。

2008年4月15日火曜日

"Duma Key"パッケージツアー

スティーヴン・キングの「Duma Key」の舞台になったフロリダ州サラソタの観光業者がSelf-Guided "Duma Key Tour"を用意してスティーヴン・キングファンを迎える準備をしています。

Stephen King Fans Are Invited To Have A Duma Key Day in Sarasota And Her Islands Florida

Stephen King fans, Sarasota is Destination: 'Duma'|BRADENTON HERALD.com


リテラリー・ツーリズム/literary tourism と呼ばれる観光需要を積極的に取り込もうという試みのようです。リテラリー・ツーリズムとは小説の舞台になった場所を訪れる観光スタイルのことで、「ダ・ヴィンチ・コード」にでてきたパリの教会などを訪れる観光客が激増、というのが代表例です。観光ではないけど日本人の場合、スティーヴン・キング作品を読んでリコリスキャンディーを食べる、という体験を求めるのも似たような例でしょう。


"Duma Key"ツアーは、15パーセントオフの宿泊料金、食事代、50ドルの買い物券、そしてなぜか"Duma Key"のハードカバー(このツアーに行く人なら既に持ってるでしょう)をプレゼント、というのがパッケージの内容です。詳細は上のリンクをどうぞ。少し古い記事なのか既に終了しているらしいプレゼント企画へのリンクなどもありますが。

このプロモーションを企画した観光協会のVirginia Haley さんは「キング氏が街を歩いているところを見かけることもあります」とコメントしているが、キングがフロリダで過ごすのは冬の半年弱の間だけ。このパッケージが9月末や11月末までしか提供されていないのだからあまり売り文句にはならないですね。


でも観光協会のサイトを見るときれいなリゾートで行きたくなる。ちなみに"Duma Key"の主な舞台である"Duma Key"は架空の島であり存在しませんが、小説に登場するレストランや美術館などは実際に存在するようです。


あと、ミストの試写会情報。
東京4月28日(トークショー付きプレミア独占試写会)
ハリウッドチャンネル
東京5月2日
ミステリチャンネル
チャンネルNECO
Gyao
アスパラクラブ
その他試写会クラブ

大阪4月28日
Osaka CityWeb
スティーヴン・キング「ミスト」大阪試写会4・28(日)
その他試写会クラブ

北海道4月30日
HTB

愛知4月30日
名古屋テレビ【メーテレ】


福岡5月2日
RKBテレビ
など。
抜けているのもあるでしょうが網羅性に自信あり、です。

2008年4月14日月曜日

Duma Key 2008年第1四半期は13位

USA TODAY が2008年1月-3月の書籍売上ランキングを発表、スティーヴン・キングの最新刊 Duma Key は、13位にランクインした。

Book buzz: Jhumpa Lahiri makes a jump-USATODAY.com

13位と良く売れたようです。年間リストではどれぐらいに来るでしょうか?


まあ、ここは Duma Key より1位の A New Earth の方が注目に値するかと。A New Earth は(たぶん)2005年発売だが、オプラ・ウィンフリーがオススメの本を紹介する Oprah Book Club で今年1月に取り上げられてからバカ売れ。USA TODAY's Best-Selling Books list では9週連続1位を記録。2008年1月-3月では2位のジョン・グリシャム著 The Appeal(1月29日発売)の3.7倍売れたようです。

Oprah Book Club が A New Earth を取り上げた件については、
オプラ・ウィンフリー・ニュース-ランダムウォークな日々
が面白いのでどうぞ。

ちなみに、「ランダムウォークな日々」さんとは相互リンクしていただきました。洋書の情報が楽しいブログです。

あと、ITARU'S NIGHT SHIFT さんとも相互リンクしていただきました。キング作品の読みごたえのある解説がこれだけまとまって読めるのは(特に最近の作品は)ここだけでしょう。

2008年4月13日日曜日

「ミスト」公式サイトの予告編更新&ダラボンに質問できる!

映画「ミスト」公式サイトの予告編更新が更新されました。

「ミスト」公式サイト

また公式サイトでは、フランク・ダラボン監督への質問をメールで募集しています。

「ミスト」日本公開に合わせてダラボン監督に緊急インタビューを実施することになり、その質問を募集するとの事。


「死のロングウォーク」について訊いてみる?

2008年4月12日土曜日

「闇の展覧会 霧」に「ミスト」タイアップ版が!?

スティーヴン・キング作品収録「闇の展覧会 霧」
アンソロジー「闇の展覧会 霧」に映画「ミスト」タイアップ版がある模様。「闇の展覧会 霧」には映画「ミスト」の原作であるスティーヴン・キング著「」が収められている。

この「ミスト」タイアップ版らしきものはAmazon、早川書房で調べても刊行日が2005年10月となっており、現物を確認していないのでなんともいえませんがカバーだけが映画「ミスト」のイラストを使用した物に変えられていると思われます。


闇の展覧会 霧」ですが Amazonでは、「3~5週間以内に発送」となっています。書店では表紙カバーだけ付け替えればいいのであれば既に店頭にあるかもしれません。

ネットで買うと普通の表紙のものを送ってこられる危険があるので、映画「ミスト」タイアップ版を求めるなら本屋で買うほうが安全かと。

闇の展覧会-霧:ハヤカワ・オンライン

人は理性の許容範囲を越えた出来事に直面したとき、どのように行動するのか? 突如、身の毛もよだつ奇怪な生き物が跳梁をはじめたメイン州のある田舎町。住み慣れた町が異形の世界へと変化したとき人々は……本アンソロジー最大のボリュームで描くスティーヴン・キングをはじめ、デニス・エチスン、リサ・タトルらの名匠が築き上げる、おぞましくも魅惑的な異形のモニュメント。恐怖に痺れること必至の五篇の物語を収録





2008年4月15日追記
スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室|「闇の展覧会 霧」に「ミスト」タイアップ版が!もご覧ください。

2008年4月11日金曜日

ダラボン「死のロングウォークは5年以内に...」

スティーヴン・キング原作の映画「ミスト」の北米版DVDの販売開始にあわせて、「ミスト」の監督フランク・ダラボンのインタビューが複数のサイトで公開されました。

Exclusive Frank Darabont Interview | MOVIES ONLINE.ca

Exclusive Profile: FRANK DARABONT ENTERS 'STEPHEN KING'S THE MIST' | IFMagazine

Frank Darabont Interview | UGO.com

WIZARD Q&A: FRANK DARABONT

Interview - Frank Darabont | Lilja's Library(2008年3月)
あと
Interview - Frank Darabont | Lilja's Library(2008年1月)


そしてもちろんスティーヴン・キング著「死のロングウォーク」の映画化の話題にも触れられているのだ。

死のロングウォーク」映画化についてまとめると、
脚本は今年書くつもり
原作に極めて忠実なものになる
低予算で済むだろう(そりゃそうだ、それに予算と「ロングウォーク」の魅力が出せるかどうかとはあまり関係ないだろうし)
(撮影は?)今後5年以内のいつかになる/The Long Walk will come about in the next five years./The Long Walk. And that’s one that I’m talking about doing, somewhere in the next five years I think
とのこと。


一応撮る気はあるようでよかったです。今年2月にオーストラリアで「ミスト」が公開されたときのダラボンのインタビュー(下のリンク)を読んだときは「もしかして『死のロングウォーク』撮らないのか」と読めないこともなかったので。
King's acolyte sees horror in the monsters within February 13, 2008 THE AUSTRALIAN
The Mist could be a suitable end point to Darabont's collaborations with King.

"I love Stephen. His voice as a storyteller definitely appeals to me because I keep going back to that well again and again," he says.

"But I think I may be exhausting those opportunities and wanting to go on to other kinds of stories. Really, I never had intended to become the cinematic Stephen King acolyte that I turned into, it's just the stories really spoke to me and they were the ones I was able to get made at that time."

2008年4月9日水曜日

The Kings of Fiction - Washingtonpost

4月4日に行われたスティーヴン・キング、タビサ・キング、オーウェン・キングの三人の朗読会の様子と、ワシントンポスト紙による3人のインタビューを掲載した記事が同紙のウェブサイトで公開されました。

The Kings of Fiction - Washingtonpost


記事から1箇所紹介すると、
When people tell her they don't read his books because they don't like scary stuff, she sometimes asks if they've seen "The Green Mile" or "Stand by Me." When they say yes, she tells them they've seen her husband's stories onscreen.

キングファンなら誰でも経験した事があることをタビサ・キングも経験しているんだな、と。スティーヴン・キング作品を読んだことがない人に対しても、「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」、「スタンド・バイ・ミー」などのキング原作映画のタイトルを挙げれば誰なのかはわかってもらえるし「すごい人だね」なんて感心されたりもしますが、結局何も通じてないなと思ってしまうんですよ、私は。タビサは映画を通じてであれキング作品に触れてくれたなら満足しているようですが。

2008年4月7日月曜日

「ミスト」DVD売上全米第3位、レンタル第2位、第1週目

3月25日に北米で販売が開始されたスティーヴン・キング原作映画「ミスト」のDVDの売上が全米第3位だったようだ。(ニールセン調べ、3/24から3/30までの集計)。

"I Am Legend" Tops DVD Charts-NewYorkTimes

1位が「アイ・アム・レジェンド」、2位が「魔法にかけられて」、3位が「ミスト」。「ミスト」は集計期間中に販売開始された作品中ではトップ。



また、DVDレンタルでは「ミスト」は2位スタートとなった(データ:Home Media Retailing、3/24から3/30までの集計)。

USA DVD Rentals: 30 march 2008-imdb
Weekly DVD/Home Video rentals,mar.24-30, 2008-Box Office Mojo

1位はこちらも「アイ・アム・レジェンド」。レンタル開始2週目の「アイ・アム・レジェンド」が7日間分で908万ドルなのに対して「ミスト」は5日間で820万ドルだから、集計期間によっては「ミスト」が1位だったかも。

ちなみにHome Media Retailing のデータによるとレンタル開始から最初の5日間の集計では、

ミスト」820万ドル
「アイ・アム・レジェンド」1099万ドル
「魔法にかけられて」852万ドル
「ビームービー」903万ドル
「アメリカン・ギャングスター」967万ドル
「ベオウルフ」1093万ドル

といったところが過去1ヶ月ぐらいの上位。

ミスト」の公開第1週目の劇場興行収入が上記作品の3分の1から9分の1ぐらいだったことを考えるとDVDでは健闘したといえるだろう。(まあ、上記作品を見た人がDVDを借りなかっただけ、または「ミスト」はわざわざ映画館でみる価値がないと見なされていただけとも言えるが)


追記
「ミスト」試写会情報追加です。

1.ゲンダイネット/5組10名/締め切り4月8日(火)/ネットまたはハガキで応募

2.モーニング/100組200名/締め切り4月11日(金)消印有効/ハガキでの応募のみ
申込先;〒163-8650 新宿郵便局私書箱6号 モーニング18号「エクストラプレゼント」係
記入事項;希望の記号”D”を明記、「ミスト」を明記、住所(都道府県名から)、氏名、年齢、性別、職業、電話番号

[2]は試写会CLUBを参考にしました。(固定リンクを用意してくれたらコピーなんてしないのに)

2008年4月6日日曜日

スティーヴン・キングの「偽」アシスタントが逮捕

スティーヴン・キングのアシスタントと偽ってリムジン会社から600ドル以上のサービスを受けた男が詐欺容疑で逮捕されたようです。

逮捕されたのはあくまで偽者ですから誤解しないでくださいね。

Cops Nab Man Claiming To Be Stephen King's "Assistant"

Ride in limo sends man to jail


逮捕されたのはBrian Taulman 。男はスティーヴン・キングの"personal assistant"であるとリムジン会社をだましてリムジン(か、とにかく高級車でしょう)を7時間借り出し、料金を支払わずに逃げた疑い。詐欺行為を行っているときは Bruce Turpin という偽名を使っていた。


事件の詳細はだいたい以下の通り。

Brian Taulmanは3月20日、リムジン会社にフロリダ州サラソタの Dolphin Aviation Airport へ9時に行ってスティーヴン・キングとアシスタントを乗せるよう連絡。

リムジンの運転手は言われたとおり空港へ向かったが、そこにいたのはスティーヴン・キングのアシスタントを名乗る男が1人だけだった。男はキングを乗せた飛行機が遅れていると話し、運転手にセブンイレブンまで行くように要求。途中、キングの用事のためとして何度も車を止めさせた。男はリムジンの運転手に「キングが乗った飛行機の到着が遅れた」と繰り返し話したらしい。

セブン・イレブンに着くとTaulmanは「タバコを買ってくる」と運転手に言って車から降りたきり戻ってこなかった。

だまされた事に気付いたリムジン会社は同じ地域の同業者に連絡。事件の2日後、別の会社におなじ詐欺を働こうとしたところを逮捕されたとのこと。Taulmanが支払わなかった料金は600ドル以上だった。関係者はTaulmanに余罪があると考えている。


スペルが違うかもしれないがキングに迷惑かけたのは今回もブライアン(BryanとBrian)。それにしても男にどういうメリットがあったのか。

この事件についてスティーヴン・キングのコメントは今のところない。別に必要ないが。

2008年4月5日土曜日

スティーヴン・キング「ミスト」大阪4/28(月)試写+オリジナルトートバッグ

スティーヴン・キングの中編小説「霧」が原作の映画「ミスト」の大阪試写会の追加情報です。

いずれも
日時:4月28日(月)18:00開場/18:30開映
会場:リサイタルホール

1.ZAQシネマ 5組10名
無料会員登録が必要
応募締め切り4/14(金)
「ミスト」試写プレゼント

2.recipe-net 5組10名
応募締め切り4/20(日)
「ミスト」試写プレゼント

3.PrettyOnline 10組20名
応募締め切り4/18(金)16時
無料会員登録が必要/登録できるのは女性のみ
「ミスト」試写プレゼント

4.ケイ・オプティコム 5組10名
応募締め切り4/17(木)
「ミスト」試写プレゼント


あと「ミスト」のオリジナルトートバッグプレゼントがあるようで。
Pakila/3名/5月11日締め切り
minnipara/3名/4月30日(水)24:00締め切り

2008年4月3日木曜日

スティーヴン・キング絶賛『聖者は口を閉ざす』

スティーヴン・キング絶賛本の登場です。「才能の絶頂期にある作家が書いた途方もない小説-スティーヴン・キング」文藝春秋新聞広告より

『聖者は口を閉ざす』リチャード・プライス・著、白石朗・訳

文藝春秋から引用
■内容紹介■
非行少年を救おうとした高校教師が襲撃された。口を閉ざす教師は誰を守っているのか? 米読書界が絶賛する感動大作。映画化予定
あのスティーヴン・キングが絶賛を惜しまず、ベストセラー作家エルモア・レナードも羨望する骨太の力作の登場です。
ニュージャージーの煤けた団地の町で、荒れた若者を更生させるため献身的な活動を続けていた教師が何者かに暴行を受けた。重体の身ながら、その教師は犯人の正体に口を閉ざし、告訴も拒否した。彼は何を隠し、誰を守ろうとしているのか?
宮部みゆきさんの『理由』や高村薫さんの『照柿』を彷彿させる重厚な犯罪文学。読み応えのある小説をお望みのかたに自信をもっておすすめします。


『聖者は口を閉ざす』の原題は"Samaritan"。サマリア人-Wikipediaと「宮部みゆきさんの『理由』を彷彿とさせる」とあれば本の主題がよくわかる。

ちなみに原著につけられたスティーヴン・キングのコメントは、
"Samaritan blew my mind....An absolutely riveting story. The reader is hooked from the first page."
リチャード・プライスのインタビュー--Powells.comより


ところでスティーヴン・キングによるリチャード・プライスへの賞賛はこの本に対してだけでないようだ。

キングは EntertainmentWeekly のコラム"The Pop of King"でドラマ"The Wire" を取り上げ素晴らしい出来のドラマとしているが、、
his gifted co-conspirators (they include novelists Richard Price, George Pelecanos, and Dennis Lehane)
としており、リチャード・プライスその人を才能ある人物と認めているようである。

Stephen King on the brilliant new season of "The Wire"|EW.com


余談ですがスティーヴン・キングが絶賛し、リチャード・プライスが(『ミスティック・リバー』や『愛しき者はすべて去りゆく/ Gone,Baby,Gone』のデニス・レヘインも)脚本に加わっているこのドラマ"The Wire"は、今年2008年5月3日からSuper! drama TVでシーズン1が放送開始されるようです。

Super! drama TV|速報The Wire 放送決定

聖者は口を閉ざす-Amazon.co.jp
↑3675円は高価すぎる。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)-Amazon.co.jp
↑ルヘインかレヘインかどっちがより正確な発音なんでしょう。



追記
リチャード・プライスというのは脚本家として有名なんですね。
ランダムウォークな日々:"Child 44"映画化決定

2008年4月2日水曜日

映画「ミスト」公式サイトがさらに充実!

4月1日、スティーヴン・キング原作の映画「ミスト」の公式サイトが更新された。

映画「ミスト」公式サイト

新しい公式サイトは3月31日までの公式サイトと比べると全く違うサイトに見える。これまでは仮オープンだったのだろうかと思うほど大きく変更されている。

「キングが語るダラボン作品の逸話」など多くのコンテンツが追加されているのでご覧ください。

また公式サイトの「ニュース」によると、
今週の土曜日、4月5日から新しいポスター、チラシ、予告編が登場します。
※全国の劇場で掲示、配布、上映。

そして、同じく今週土曜から、全国のシネコンで配布される「シネコンウォーカー」で、『ミスト』&キング原作映画特集が掲載されます。お楽しみに!
とのこと。


『キング原作映画特集』ですよ。「地獄のデビル・トラック」も取り上げられているのか?など興味は尽きませんね。スティーヴン・キングファンが確保すべきアイテムになっているでしょうか。

とにかく土曜は映画館へゴー。


ところで月刊シネコンウォーカー:シネコン.jpによると、シネコンウォーカーとは
全国のシネコンで映画チケットを購入した方々に配布している劇場発のエンタテインメントマガジン
らしい。

さらに月刊シネコンウォーカー:シネコン.jpで調べてみたら、京都や大阪・梅田、奈良では配ってないみたいですね。それで私は一度ももらったことがないのか。

ちなみに月刊シネコンウォーカー:シネコン.jpから1冊430円でバックナンバーが買えるようです。


追記
5月2日に東京・一ツ橋ホールで行われる「ミスト」試写会情報を追加しましたので、スティーヴンキングの話|「ミスト」試写会-東京5月2日、100組200名をどうぞ。

2008年4月1日火曜日

ダーク・タワー原著、全7巻サイン入り、シリアルナンバーそろい

HOLY GRAIL Stephen King Signed Limited Dark Tower #1-7
A MATCHED NUMBERED SERIES #432 FINE COLLECTOR SET


eBay で発見。ダーク・タワーのシリアルナンバー入り限定サイン本、シリアルナンバーは「432」で7巻とも揃っている。オークション開始価格は1万795ドル(約110万円)。1万0950ドルで入札すればその人のもの。配送先はアメリカ、カナダ、イギリスに絞られている。


他にも同番号揃いのサイン入りナンバード・エディション7巻セットが出品されていて、こちらなどは第2部から第7部までが「616」でシリアルナンバーが揃っているうえに、第1部が35部しかないレタード・エディションのうちの1冊であるため、2万2000ドル約220万円というべらぼうな価格になっている。(35部というのが不思議だけど詳細不明。普通レタード・エディションは26部または52部のはず)。

ちなみにダーク・タワー第1部ナンバード・エディションのシリアルナンバーは1から500までの全500部。だから第1部の「616」だけがどこかで1人さまよっているわけではない。


まあとにかく、これは「ダーク・タワー」シリーズである。これらを見て当然思ったのは"19"が揃っているのはいくらになるのか、ということである。いくらになるんでしょうね。